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カッシーナ・リエート
Cascina Lieto カッシーナ・リエート
日本人でありながら、その半生をイタリアで過ごした彼が見せる、小さくも愉しみ溢れるワイナリー。今回はファーストヴィンテージ、実験的な生産であり入荷数が極僅かのため、一部のお客様に限らせてご案内させていただきます。。
エヴィーノとして、これまで出会ってきた造り手の中では異質といいますか、、、むしろ特別な存在となります。ワイナリーの当主は、日本人である佐々木 ヒロトさんと理恵さん。
1997年より移住し、イタリアに生きる日本人として、ワイン生産者との出会いにより、畑からカンティーナ、そして共に過ごす食事まですべて、ワイン造りへの憧れは募ってゆきました。そして、これまで自身が出会い愛してきた造り手たちと、変わらない想いで畑に立ちワインを造る、新たな道に進む事を決意。2017年、世界遺産でもあるイタリア北西部、ピエモンテ州ランゲ地方カスティリオーネ ティネッラと、その近くに合わせて0.8haのブドウ畑を手に入れます。ワイナリーの名前は「Lieto リエート」、幸せや喜びを意味し、共にワイン造りを行う奥様の名前も重ねた名。
翌2018年より、実験的な醸造として極僅かながら収穫。まず、最も尊重すべきは、ブドウ畑の地力の復活であり、周辺の生物的な環境の重要性。本格的な収穫・醸造は2019年の収穫からとなります。 モスカート ダスティといえば、甘口の微発泡として世界中で親しまれています。しかし、残糖を残したまま、発泡性ワインをボトル詰めするには、通常のワインを遥かに越えた添加物、そして人為的なコントロールが必要なことも事実。リエートが造るものは、甘口のモスカートダスティではなく、完全に醗酵が終わった残糖のないモスカート。液体として完成(バランスの取れた)したワインの醸造を目指しています。
収穫までに十分成熟を待ち、そして醸造から熟成、リリースまで時間を費やすことを怠らない成熟したワイン観とモノ造りの意志。まだ始まったばかりというか、、、むしろこれから始まる生まれたばかりのリエート。ヒロトさんと理恵さん2人の夢とその未来を、これからも見守っていきたい、愉しみな造り手の一人です。