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ドメーヌ・ユエ
Domaine Huet ドメーヌ・ユエ
レ・メイユール・ヴァン・ド・フランスでは★★★の最高評価を獲得。ロワールの伝説的造り手であり、フランスの白ワイン最高峰の1つ。ニコラ・ジョリー、マルク・アンジェリ、ブルトンと並び、ロワールにビオディナミを導入し、成功させた立役者として多くの造り手から称賛されているロワール・ビオディナミの父でもあります。
創業は1928年。パリ出身のヴィクター・ユエが病気がちだった為、空気の良いヴーヴレイに移り住み、ル・オー・リュー畑を購入したのが伝説的ドメーヌの始まりでした。
息子、ガストンも当初からワイン造りに参加。1937年に父親から引き継ぎます。ワイン造りの常識を無視し、独自のワインを造る事で一気に有名ドメーヌとなります。1957年にル・モン、1963年にはクロ・デュ・ブールといったヴーヴレイで最も重要な畑を次々に取得。ユエは一気に名声を高めていきます。
1971年には甥っ子のノエル・パンゲが加入し、1978には栽培責任者としてジャン・ポール・ベルトメが加入。彼が2020年に引退するまでユエを磨き上げ神格化させたのです。ベルトメによって1990年からビオディナミが導入され、一切の除草剤、化学薬品が排除されました。ロワールのビオディナミの先駆者の1人なのです。
2012年からはベルトメが醸造責任者となり、更に品質を向上させます。ビオディナミによってエネルギーを増した葡萄を、よりシンプルに丁寧に仕込むようになりました。垂直式プレスではなく、空気圧プレスに変更し、より優しく圧搾する事で雑味をなくし、ピュアなワインへと変化を遂げます。2020年にベルトメは引退。2003年から共に働いてきた地元出身、ベンジャミン・ジョリヴォに引き継がれました。それでも、ユエの伝統と格式は何も変わらないのです。