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ジュリアン・ギヨン
Domaine Julien ジュリアン・ギヨン
ジュネーブ湖上流、ローヌ渓谷に沿った葡萄栽培が盛んな生産地・スイス・ヴァレー州。土着品種で有名なシャスラの他、地葡萄含め約50種類と、スイスには素晴らしいワインを造るのに十分な品種の個性がある。しかし、それらのワインがスイスの外に出ているものは少ない。世界はまだスイスが素晴らしいワインの国であることを知らないのだ。
ジュリアン・ギヨンは幼少期からワイン造りに関わり、5歳のときにはすでにブルゴーニュ・ジュヴレで兄の収穫を手伝っておりました。ボーヌ・ワインスクールで学び、その後Gilles Bogaerts(ナチュラルワイン専門店)で働いた事がきっかけでナチュラルワインに開眼。2017年にドメーヌ・ジュリアン・ギヨンを設立。
ジュリアンがぶどうの樹やワインに注ぐ強さ、情熱は一風変わっており、シャーマニズム的なバイオダイナミック農法です。ポジティブなエネルギーを促進するために、彼はぶどう畑の隅にローズクォーツの結晶を埋めています。そして、彼が心を落ち着かせ、集中したいと思ったときは、彼の畑の地面で眠りにつきます。そして、ぶどうの樹とジュリアンの魂が一つになります。彼がぶどうから抽出した生命は、ワインの瓶の中にそのまま残っています。
テロワール、区画、ぶどう品種:現在、ヴァレー州のアイヨンとフュリにトータルで5ヘクタールあります(4.5ヘクタールの畑と0.5ヘクタールの森)。フュリのビュイトナは海抜800から900mで、樹は2006年に片麻岩と花崗岩の土壌に植えられております。アイヨンは古樹がほとんどで、1940年代の初期頃に植えられており、一番若くても1997年に植えられました。土壌は頁岩と雲母片岩です。
ぶどう品種:全部で16種類あります。(アミグネ、シャスラ、ギャマレ、プティ・タルヴィン、ピノノワール、シルヴァーナー、シラー、シャルドネ、メルローなど)美しいスイスのぶどう品種の多様性を表しております。
栽培方法:デメター認証。畑は平均35度の斜面であり、その畑作業の約90%はジュリアン・ギヨンが一人で行っています。彼はぶどうの樹をまるで生物のように丁寧に取り扱います。これを行うには注意深く樹を見守り、さらには土壌の微生物も注意深く見守る必要があります。作業は完全にナチュラルで、バイオダイナミック農法であり、化学物質は使用しません。急な斜面での作業となるため、機械化は不可能となり、すべて手作業で行っています。うどんこ病との戦いは、硫黄(天然の火山性硫黄)の力を借りて行われます。
ワインの造り方:ワインは可能な限り単品種で造られます。セラーやぶどう畑で彼はわずかな化学物質さえも使用せず、まるで芸術作品のようにワインを造ります。ジュリアンはその瞬間の状況に適応します。したがって、彼のキュヴェは多面的です。全房発酵、セミカルボニック、圧搾など、すべては、その状況により何が必要かを見定め、瞬時に対応をします。
ワイン:モーツアルトにとっての音楽、ジュリアン・ギヨンにとってのワイン。ジュリアンの作品は、自然に敬意を示し、植物との親密なコミュニケーションを維持することを目的としています。 その結果、エネルギーに溢れ、さらなる魂を授けられた、透明で活気のあるワインができあがります。