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カズ・ワイン
KAZU WINE カズ・ワイン
醸造家 藤巻一臣(Kazuomi Fujimaki)
神奈川県生まれ。2005年、銀座にオープンしたイタリア料理店で、支配人兼ソムリエとして勤務。当時は認知度の低かったナチュラルワインの魅力を広めたいとの思いから、コース料理の1皿ごとに、異なるグラスワインを提供するスタイルを考案した。この提供方法はのちに「ワインペアリング」と呼ばれ、レストラン業界に浸透していった。2007年、横浜・元町中華街に店舗を移転。その後の多店舗展開に際し、ゼネラルマネージャーに就任。在任中に6店舗のグループへと成長を遂げた。2014年、ワイン醸造家へ転身。山形県南陽市に移住し、休眠中の耕作放棄地でぶどうの栽培を開始した。並行してニュージーランドのワインメイカー、アレックス・クレイグヘッド氏に師事し、醸造技術の習得に努めた。2017 年、山形に自社ワイナリーを設立。アンフォラで醸造した、酸化防止剤不使用の日本ワインに取り組むなど、人為的な関与を極力行わずに、ぶどうが持つ本来の力を最大限に活かしたワイン造りを実践し続けた。現在、独立して新ブランド「KAZU WINE」を設立。
KAZU WINEについて
自社の畑やワイナリーを所有しないワインブランド。世界中にある友人たちのワイナリーで、現地の生産者が育てたぶどうを仕込み、ワインメイキングを行います。現在、ニュージーランドとスペインの2拠点で製造し、現地から日本へ逆輸入。また、KAZU WINE は個人のブランドではありません。今後は同じ志を持つ醸造家たちにも、KAZU WINE 名義で高品質のワインを造っていただく予定です。謎のベールに包まれた「ナチュラルワインゲリラ」たちが、世界中のあちこちで、神出鬼没にKAZU WINEをリリースしていく。そんな、ワイン界のバンクシーを意識した活動を行ってまいります。
ワインへのこだわり
ワインを造るうえで、最も大事にしているのは「香り」です。なぜなら、飲み手との最初の接点は、抜栓したりグラスに注いだときに漂うアロマであり、このファーストインプレッションが最重要と考えています。また、口に含んだ液体の質感、キメ、口当たりにもこだわっています。このテクスチャーやスムーズな喉ごしを実現するには、酸化防止剤を極力使用しないことが求められます。ワインを造るようになる前は、レストランのソムリエとして長年従事していました。そのときの経験から「ワインとは、料理の味を高め、人々の時間を幸せにするもの」という信念を持っております。
【今回リリースされるワインについて】 ニュージーランド、ネルソンにあるアレックス・クレイグヘッド・ワインズで製造されました。2022年ヴィンテージについては、収穫期に自身のイメージを伝えてぶどうの仕込みを依頼。11月に現地を訪問し、さまざまなキュヴェのアッサンブラージュを数日間にわたり行い仕上げました。2021年ヴィンテージは、パンデミックで渡航が叶わなかったため、アレックス氏と綿密なディスカッションを連日交わしながら、リモートで完成にこぎつけた特別なキュヴェになります。