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ドメーヌ・ボールナール
Domaine Bornard ドメーヌ・ボールナール
フィリップ・ボールナールは2005年、齢50にして初めて自らのドメーヌを立ち上げた遅咲きデビューの生産者ですが、栽培家としてのキャリアは極めて長く、19歳の時にはすでに3haの自らの畑を所有し、その一方でピュピランの農協で長きに渡って醸造責任者を担当するなど、根っからのヴィニュロンといってよいでしょう。
「息子と一緒にドメーヌを立ち上げたい」という夢を持っていた彼は、ボーヌで醸造学を学び、オーストラリア、カリフォルニアでワイン造りを学んで帰ってきた息子のために満を持してドメーヌを立ち上げました。
実は彼のドメーヌ立ち上げを誰よりも喜んでいるのはジュラの巨匠であるピエール・オベルノワだったのです。同じ村に住んでいることから昔から交流関係にあり、フィリップが農協の責任者を辞めて葡萄栽培農家として生計を立てていたときも「ドメーヌを立ち上げる気は無いのか?」と何度も誘いを受けていたそうです。オベルノワ翁は昔からフィリップの自家消費用ワイン(現在のスタイル)が大のお気に入りで、そのワインを飲むたびに「栽培農家のまま終わるのは勿体無い!」とアドバイスしていたとのこと。
フィリップは他にも長年に渡り数多くの自然派生産者とも交友があり、代表的なところではマルセル・ラピエール、フィリップ・パカレ、ジャン・マルク・ブリニョ、ジャン・フォイヤール等々。そんな彼らとの交友からも、彼は必然的に自然派のスタイルを舌で学んで自らのスタイルを確立していきました。
オベルノワを「偉大なジュラのワイン生産者」と敬し、So2無添加ワインなど、自らのワインをオベルノワの理念に近づけるように果敢に挑戦を続けています。限りなく透明で優しいピュアな味わいが喉を潤す。まさに飲んでホッと安心できるワインとはこのことです!!