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ドメーヌ・ル・ブリゾー / ナナ・ヴァン
Domaine le Briseau / Nana Vins et cie
ドメーヌ・ル・ブリゾー / ナナ・ヴァン・エ・シー
日本市場でも人気のパタポンをはじめ、綺羅星のようなシュナンブランを生み出す天才クリスチャン・ショサール。ワイン造りの夢をかなえるため、32歳で脱サラして醸造学校に通い、88年からヴーヴレで自らのワインを造る傍ら、アンボワーズの醸造学校で講師の仕事も掛け持ちで行っていました。その時の生徒が今をときめくティエリ・ピュズラやフランソワ・ニックであるわけです。
まったくの独学でSo2無添加の素晴らしいワインを生み出せたのは彼のセンスの賜物で、自然派ワインの伝導師的存在であるジュール・ショヴェのことを妻ナタリーに聞くまで知らなかったそうです。本当の意味で天才は自身で真理にたどり着いてしまうものなのでしょうか。
「まがったことが大嫌い」という彼がガチガチのINAOと衝突してしまったのは結果的には必然だったのかもしれません。
ワイン造りを諦めて99年にドメーヌを引き払って各地を回り、失意の中、2001年に彼のワインの大ファンであったナタリーと知り合い、彼女と結婚後に再起を決意。2002年にジャニエールの地でこのドメーヌ・ル・ブリソーを立ち上げたのは皆様ご存知のとおりです。
2006年より妻ナタリーの愛称から取ったナナというネゴシアンもスタート。クリスチャン・ショサールは、2012年に惜しくも畑仕事中の事故で他界しました。
ドメーヌのワインはその年の天候に伴う出来不出来があっても葡萄本質に由来するワインの質を究極的に引き出すことを前提にし、ネゴスのワインはショサール自身の醸造センスをワインに反映させ、買い葡萄からクオリティの安定したワインを毎年リーズナブルな価格で楽しめるようにというのがコンセプトです。
クリスチャン・ショサールがヴヴレーで本格的にワインづくりを始めたのは1988年。ビニョロンの仕事と、醸造学校の講師を掛け持ちながら1999年までワインづくりを続ける。その後、ヴヴレーのワイナリーを引き払い、2002年再びジャニエールにドメーヌ・ブリゾーを立ち上げる。2012年にクリスチャンが亡くなり、その後を妻のナタリーが引き継ぎ現在に至る。
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