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コスタディラ
Costa di La' コスタディラ
コスタディラ(現地の方言で"あの丘"の意)は、エルネスト・カッテルが営む小さな蔵元。
急こう配斜面に位置するこの畑は、1950年代前半プロセッコ生産用のブドウ栽培に最も適した畑であることで知られていたものの、地元農民は容易な労働とより良い収入を求めて畑を手放したため、長期に渡り耕作放棄され置き去りとなってしまう。1980年代にドイツのヒッピーコミュニティに買い取らるものの、農作業は行われず、その後再び放置されることに。
エルネストは、畑の存在を知った当初から偉大なポテンシャルを感じとり、2006年に畑を取得、再生に取り掛かる。長期間放置されていたため、鬱蒼としたかん木が生い茂っていたが、ヤギによる除木、糞による堆肥撒布などの有機的なアプローチを行い、その後のブドウ栽培にも自然農法を採用。
IGTの白ワインとしてリリースされるワインは、かつて存在した昔ながらのプロセッコそのもの。コスタディラの作る伝統的なプロセッコを模したワインは、国際市場で"パーティー・フィズ"と化した大半の現在のプロセッコとは異なり、瓶内二次発酵で仕込まれる。瓶内二次発酵を担った酵母(残糖ゼロ)は瓶底に沈殿し、プロセッコに更なるアロマを加える。現在、海抜280m、330m、450mに位置する3つの畑から、それぞれワインが生産されており、2012年からは別区画でレフォスコとメルローを用いた赤ワインの生産もスタート。
コスタディラの哲学は、単に自然回帰することではなく、人間の営みと自然の関係を維持しつつワインが不可欠な伝統食文化に留まることであり、彼らの言う「アルティコルトゥーラ※」という言葉に集約される。(輸入元資料より)
※アートクラフト、オートクチュール的な意味合い?でしょうか。