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クラウディオ・プレッシ
Claudio Plessi クラウディオ・プレッシ
農業(ワイン、果樹)、繊維業(高級ウール)、機械工業(フェラーリ!)で活気にあふれる街モデナで駆け回るクラウディオ・プレッシ。
いつも先をゆく彼の最初の革命はモデナ初の民放ラジオ局をつくったこと。昔から政権と反対の道をゆくモデナ人の血筋からか、人のしないことを始めることが彼の生き甲斐です。
80年代にはモデナ初の有機、ビオディナミコ生産者組合を立ち上げたほか、有機認証機関ICEA創設にも参加。地物ホップを用いた手作りビール、地場品種オリーブや地鶏の再発掘商品化からモデナの土着葡萄を用いたワイン造りに辿り着きました。
クラウディオが再び光を当てた葡萄がランブルスコ・ディ・フィオラーノ種やトレッビアーノ・ディ・スパーニャ種です。
このトレッビアーノはクラウディオや地元の農学者の働きで最近ようやく 醸造用葡萄として認定登録されたものです。(登録名トレッビアニーノ)
トレッビアニーノはモデナ周辺のいたるところで際は栽培されていた葡萄で、収量の高い葡萄品種への植え替えが進んで、今では知る人も少ない品種となってしまいましたが、その香り高いアロマからバルサミコ・ディ・モデナ・トラディツィオナーレの原料として欠かせない葡萄であり、今でも伝統を頑なに守るバルサミコ生産者がこの品種を大切に栽培して使い続けています。
”タルビアネイン”とはトレッビアニーノのモデナ訛りがそのままワイン名となったものです。昔から行われてきた温度管理無しの天然酵母発酵、極僅かの亜硫酸以外は一切用いずに醸造。瓶内で始まる二次発酵が翌年の春までゆっくりと続きます。
毎年1000本以下の限定生産で、ミシュラン2ツ星のラ・フランチェスカーナのマッシモ・ボットゥーラもこの自然な味わいを絶賛しています。
数々の顔を持つクラウディオの現職は葡萄造りと農業学校の教授。
イタリアでもっとも輸出されているワインであると同時に最も誤解されているワインでもあるランブルスコの変革をモデナから興してくれるでしょう。