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イル・モラリッザトーレ
Il Moralizzatore イル・モラリッザトーレ
“2016年度よほどのこと”シリーズ第3弾もヴェネト州からです!新しい造り手の発見発掘への消極的な姿勢では業界随一な弊社ですが、それでも素晴らしいご縁に恵まれ るのですから人生というのは面白いものです…。2015年の春にカノーニカを訪ねた際、「ところでヒサト、アンドレアとエンリコっていう2人がやっているワイナリー、イル モラリッザトーレって知ってるかい?ワイン好きが高じて数年前から自分たちでワイン造っている奴らなんだけど、ヒサトも彼らとは絶対どこかのサロンで会っているはず。ついこの前うちに来たんだけど、その時にヒサトがもう少ししたら来るって話をしたら、君に是非 ワインを飲んでもらいたいって1本置いていったんだけど、飲んでみるかい?」その時飲んだのは今回入荷したものとも違う赤ワインだったのですが、梗のニュアンスを若干感じる、濃さよりも軽い飲み心地が特徴のフランスのナチュラルワインを思わせる素敵なワインでした。
その2週間後シチリアのフランクを訪ねたのですが、「そういえばヒサト、イル モラリッザトーレって知ってる?知らない??ワインが好き過ぎて自分で造り始めたっていう点が境遇的に似ているからか、すっごい俺になついてきてるんだけど、いやほんとにクレイジーな奴らでさ…。でも最近たくさん出てきてる流行ってるから自然派始めましたなんて奴らとは全然違って、本気なんだわ。奴らが造るワイン の味わい云々って話を置いておいても、あれはヒサトがやるべきワイナリーだと俺は思う。なぜかって、あいつらの頭(考え)は、ほんと真っ当だから…。」その年の秋にイタリアを再訪した際にワイナリー訪問をしたのですが、即意気投合、2015年の白ワインが準備でき次第取引を開始することにしまして、そのワインがようや く届きました!
ナチュラルワインが大好きすぎた薬剤師のアンドレアと獣医のエンリコ、たっくさんのワインをテイスティングし、数多くのワイナリーを訪ね、地元の町でナチュラルワインの サロンを開催したりするうちに自分たちでワインを造ってみたいという欲求が高まり、2010年から畑を借り始めます。当初からすべての畑作業を手作業ですること、ボル ドー液のみを使用すること、セラーでの細心の注意を払い、ナチュラル、エレガントでそして飲み心地のあるワインを目標と定めます。現在は2.7haの畑で、ヴェスパイオー ラ、フリウラーノ、カベルネソーヴィニョン、メルロー、ピノ・ネーロを栽培しています。
除梗まで手作業で行う徹底ぶりですので、価格的にはカミッロのように決してお安くありませんが(カミッロが安すぎるんです!)、畑&セラーでの仕事ぶりからラベルのデザイン そして中身までどの場面においてもその一貫した徹底ぶりは本当に素晴らしいと思います。(輸入元資料より)