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ポデーレ・イル・サント
Podere Il Santo ポデーレ イル サント
トリノでエンジニアとして働いていたエウジェーニオ バルビエリは、化学物質や石油エネルギーに大きく依存した慣行農法を行う大規模な農業経営の発展の影で、1900年代の初頭には当たり前のように行われてきた、自給という考えに根ざした小規模な循環型農業の衰退と、耕作放棄されていく高樹齢のブドウ畑を目の当たりにし、90年代終わりに生まれ故郷であるヴォゲーラ南部、オルトレポー パヴェーゼの生産地域としては西端にあたるリヴァナッツァーノに戻ることを決意する。
現在農場の総面積は17ha、うち5haがブドウ畑、残りは畑、牧草地、森林となっている。家畜・家禽も飼い、飼料も自家生産、家畜のフンから堆肥を生産する循環型の有機農業を実践する。家畜・家禽とも主に自家消費のためだが、残りを食肉もしくは加工品として販売もしている。ブドウ畑でも、ボルドー液以外の一切の農薬を使用せず、収穫されたブドウも、エウジェーニオがブドウ品種の個性とテロワールを最大限に表現していると考える品質のものだけで醸造を行い、残りのブドウは売却してしまう。
醸造はステンレスないしセメントタンクでブドウ品種ごとに行い、マセレーションの期間も45〜60日と長期間にわたる。醗酵、熟成期間中は一切酸化防止剤を添加せず、ボトリング直前にのみ少量使用。ライロンは、ウーヴァ ラーラのこの地方での呼び名で、ステンレスタンクで熟成。ノヴェチェントは、500〜750リットル入りの古樽で熟成。 (輸入元資料より)