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クリスチャン・ケベル
クリスチャン・ケベル Kristian Keber
実家はメダーナの近くの名門Edi Keberは350年の歴史を持ち、1957年から瓶詰めを始める名門。もともとメダーナは一つの国で、オーストリア帝国の支配下にありましたが、戦争によりイタリアとスロヴェニアに分断された歴史を持っています。しかし、クリスチャンは、祖父から引き継いだスロヴェニア側のブドウ畑と醸造所でワイン造りを行います。
父の運営するEdi Keberで醸造することもできるとのことですが、そうすると「テーブルワイン」を名乗らざるを得ないため、スロヴェニアの祖父のから引き継いだ醸造所でワイン造りを行っています。
農法・ワイン造り
「ぶどうの樹の樹齢より、畑の古さの方が大事」
と語るクリスチャン・ケベル。
「土地を掘り返すと土地が酸化する、そうするとしばらく畑は力を発揮しない」 と語るケベルの畑は、整地されておらず畑は平らではありません。この地ではポンカと呼ばれるスレート土壌は、スロヴェニアではオーポカ、そしてオーストリアではオーポックと呼ばれる土壌です。
「昔はブドウの樹を他のフルーツや他の樹と一緒に植えていた」
「昔は、1haの畑から6トンのブドウ、他のフルーツ6トン、たくさんの野菜、そして牧草を生やして牛が食べていた」
「今はブドウ6トンだけだ」
こう語るクリスチャンは、ブドウ畑におけるモノカルチャーに大きな疑問を持っており試行錯誤や数々の実験を行っています。
発酵はセメントタンクと700リットルの樽。収穫時期が遅いため、年にもよるもののRibollaとFriulanoはボトリティスの影響を受けます。ワインはたった一種類のみ、BRDAの土地を表現する「BRDA(ブルダ)」のみを瓶詰しています。生産量は僅か3,000本。