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レ・ジャルダン・ド・ラ・マルティニエール
Les Jardins de la Martiniere レ・ジャルダン・ド・ラ・マルティニエール
伝説的な生産者から引き継いだ、新たな伝説へのプロローグ
レ・ジャルダン・ド・ラ・マルティニエールは歴史あるワイナリー(農園)。少なくとも18世紀に建てられた印象的なマノワール(邸宅)と、約100mに渡る地下回廊を通じて併設された歴史の趣を感じさせる石造りの醸造所と貯蔵庫が悠久の時を経て佇んでいます。その周りを囲むように6ヘクタールの葡萄畑には樹齢80年のカベルネ・フランを始め、シュナンブラン等が植えられています。
直近の持ち主としては、2014年から2018年までは、かの伝説的な造り手グザヴィエ・カイヤール氏(Xavier CAILLARD)が管理をしており、有機栽培を行っていました。
ワイナリーがあるクチュール村はアンジェから南東に20km、ソミュールから西に25kmという立地にあり、アンジューのシスト土壌とソミュールの石灰岩質土壌が交わる特異性のある土壌。ドメーヌの畑は基本的には粘土石灰質土壌、一部砂地石灰質土壌。土からは砂岩(grès)と石灰岩の一種トゥフォ(tuffeau)が採れる。保水性・排水性にすぐれており、雨が降った後もすぐに土が乾く。全ての畑が同じ敷地内にひとまとまりにあるが、場所によって粘土量や砂の配分の違いがあり、モザイクな土壌となっているのが特徴である。
グザヴィエ・カイヤールから2018年にワイナリーを買い取ったのは日本の食品輸入商社「日仏商事」。創業者の孫でクォーターの筒井草(カヤ)氏と、フランスにおける日本人生産者のパイオニアである「レ・グランド・コリーヌ」の大岡弘武氏がコンサルタントとしてワイン造りに励む。
ファーストヴィンテージの2018年がリリースされたのは2023年。5年の月日をかけてようやくお披露目となりました。2023年現在、セラーには未だ2019年ヴィンテージが樽で熟成中。ワインは全て無清澄、無濾過、亜硫酸不添加。しかしながらガストロノミックなレストランで供出されるような威厳ある風格を宿したワインであることは見逃せない。