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リヴィオ・ニコリーニ
Livio Nicolini リヴィオ・ニコリーニ
ムッジアはカルソ地区の最南端に位置する。ニコリーニ家によって営まれるワイナリーではこの地域の伝統的品種である、マルヴァジーア・イストリアーナ、モスカート、レフォスコ、ピッコラ・ネグラなどを栽培している。イストリアは現在クロアチアとなった旧ユーゴスラビアの地名で、かつてイタリアの領土であったことからこうした呼び名がついたと考えられる。年生産約3000本。彼らの造る白ワインはそのアロマティックな香りから、一見シンプルなワインに思えるが、アフターをカルソという土地由来の硬質なミネラルが支える、複雑な味わいのワインとなっている。
2003年ヴィンテージの日本初登場の際にそのクオリティのあまりの高さから自然派ファンの話題をさらった造り手ニコリーニ。フリウーリ・ヴェネツィア・ジュリア州ムッジアはカルソ地区の最南端に位置し、マルヴァジア・イストリアーナ種というこの地方の伝統的な葡萄品種の生産において知られています。ワインはアロマティックな果実の香りに加え土壌由来のミネラルを強く感じ、その飲み心地の良さは古典的な白ワインとしてこの地域で親しまれています。
日本でも全く無名の造り手でラベルもお世辞にも綺麗とはいえず、さらにコルクはシンセティックですので、一見安ワインかと思われがちですが、グラスに注ぐ瞬間それが間違いであることに気付くでしょう。溢れんばかりのマルヴァジア特有の華やかな金木犀のアロマと黄色い果実味。驚くほどのエキス分の強さと若干の苦味を伴う多量のミネラルが全体を引き締めています。
年産わずか3000本という極めて小規模生産者ですが、何故こんなに貴重なワインが日本市場で手に入るのか?このワインをヴィナイオータの太田さんに紹介しているのがイタリアのワイン商オッタービオ氏。故ロマーノ・レヴィ翁が信頼する数少ない人物で、レヴィのグラッパを世界一扱っているのは彼でしょう。サッソ・マリネッラもそうですが、これらの小さな造り手をきちんと見つけ出す彼の慧眼はおそるべしですね。《輸入元資料より》