トップ > フランス > ローヌ・プロヴァンス > 北部ローヌ > エルヴェ・スオー/ ロマノー・デストゥゼ
エルヴェ・スオー/ ロマノー・デストゥゼ
Herve Souhaut / Romaneaux Destezet
エルヴェ・スオー / ロマノー・デストゥゼ
偉大な造り手ティエリー・アルマンの元で修業した後、ダール・エ・リボにて研修し独立。元々はパリの都会っ子が飛び込んだのは北ローヌ、アルデッシュ県の深い山奥に佇む16世紀に建てられた古城(奥様のベアトリスさんの曾御爺様から代々受け継がれた遺産)。
標高400mの葡萄畑で作るのは樹齢100年のシラーをはじめ、いずれも超老木から生まれる葡萄。ゴブレ仕立ての老木は、まるでお伽話に出てくるオバケの木と言えば解りやすい。そんな古木の葡萄は、大地の養分を全てその実に宿す。素晴らしいワインが出来るのはそういうことだ。醸造家として磨きのかかったエルヴェ・スオー氏の力作は言葉では語り尽くせない素晴らしさに溢れています。こういったワインがもっと飲まれても良いと思う。
『未だエルヴェ スオーのワインを口にしたことが無い方には、彼の手がけるガメイ スーテロンヌをお試しいただければと思います。ガメイとは思えない、美しい酸と柔らかな旨み、複雑味など全てがバランスよく、まるで羽が生えているかのような軽やかな美味しさがあります。フルーツのコンフィのような風味のガメイが多い中、彼が手がけるアルデシュのガメイは、純然たる赤ワインとして、その味わいを楽しませてくれます。』(輸入元資料より抜粋)
ローヌ川に対して垂直に向いた急斜面に段々畑が続くタンエルミタージュの対岸に広がるサンジョセフ地区に自宅を構える現当主エルヴェ・スオー。そのローヌ川右岸から西へ30km、くねくねとした山道の上り下りを繰り返すと秘境のような高地アルルボスク村にあるドメーヌに到着します。
パリ出身のエルヴェは元貴族だという妻の実家が経営するドメーヌ・ロマノーデストゥゼを受け継ぎ、1993年からワイン造りを始めました。16世紀に建てられたお城のような住まいに併設した醸造所は、歴史を感じる重厚感があります。畑はドメーヌ近辺のドゥー川に続く南東向きの斜面のほか、サンジョセフ地区では珍しいとされるエルミタージュと同じ地質をもつ区画「サンテピーヌ」など合計7ha所有し、すべて南東向きという好立地。昔、火山が噴火した花崗岩が風化し砂地になった標高450メートルの斜面の畑では、病気に強いヴィオニエ、早熟で病気に繊細なルーサンヌ、高樹齢のガメイやシラーが育っていました。標高の高さからブドウにしっかりとした酸がのるのが特徴で、収穫も通常より2 ヶ月ほど遅い10月から開始されます。
目力が強く一見強面のエルヴェですが、笑顔がやさしく気品のある頼もしさが印象的。そんな真摯な彼との対面後、ワインへの期待が膨れに膨れた我々に、答えるかのごとく期待を遥かに超えるレベルのワインが次々とサービスされ驚嘆の声が上がり続けました。それもそのはず、エルヴェはコルナスの自然派生産者ティエリー・アルマンの元で基本的なワイン造りを学び、友人であるダー ル・エ・リボの元で研修を積んだ真の実力者で、北ローヌの中でも美しく抽出された果実味とピュアという一言だけでは片付けられない繊細な崇高さに目が覚める思いでした。
年々ワインの質が向上し続け、現地での評価も上がっています。除梗なし、低温管理を行わず時間をかけた自然発酵、醸造段階SO2無添加 というこだわり、こうした丁寧な醸造方法があの高貴な味わいを生み出す、これぞまさしく深遠なるグランヴァンです。(輸入元資料より)
|