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アンケル
Unkel アンケル
10年前にウィリアム・ダウニーが自らの庵を構え、パトリック・サリヴァンがその後を追う様に移り住んだヴィクトリア州最大面積を誇るワイン生産地区ギプスランド。広大な土地に対してブドウ畑はまだほんの僅かに存在するだけで、その基礎産業は酪農中心です。ワイナリーもまだ数える程しか無いにも拘わらず、ウィリアムやパットの大先輩であるバス・フィリップを初めとする職人達がこの生産地区をゆっくりと育てて来ました。
要注目だと耳にしていたギプスランドの超新星「アンケル」。しかしながら目にする機会は皆無で、オーストラリアへ出張した際もなかなか見つけられず。忙しない出張日程の中でいつしかその存在を忘れかけておりました。出張の道程、ウィリアム ダウニーとパトリック サリヴァンの畑を巡りながら1人の青年が我々をガイドしてくれました。畑での重労働からセラーの追廻し的な作業を黙々とこなす彼はスラリとした長躯にバーネットの長髪、そして黒いセルロイドフレームの眼鏡が非常に印象的でした。いつか先輩達から得たインスピレーションで刺激的なワインを作るのだろうとばかり思っていたのですが、共に食卓を囲みながら「俺が作ったワインも飲んでみないか?」と幾分遠慮するかの様にオファーしてくれた彼が手にしていたのは紛れもないアンケル。思わず目を疑いました。
偉大なる2人の大先輩に指導されながらのワイン造り。いやそりゃ確かに美味しい筈です。今年要注目のアンケル、その作り手であるロブ・バーレィの名前を是非記憶の片隅にでも置いておいて頂ければ幸いです。(輸入元案内より抜粋)