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モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ
Monastero di Vitorchiano
モナステーロ・ディ・ヴィトルキアーノ
修道院で作ったワイン、雰囲気があって面白いよ』ということで買い付けたワイン。見たことあるエチケットと思いきや、そうです。ジャンピエロ氏(パオロ・ベア)がデザインしたとのこと。
このワイン、ジャンピエロがいたく気に入り、瓶詰までこぎつけた量り売りワインなのです。
確かにグルッポ・ヴィーニ・ヴェーリにも通じる味わいだと言うわけで、修道院といえばヨーロッパにワイン造りを広めたと言われるシトー派ですが、当時は当たり前のごとく全てのワインが(いわゆる)自然派だったわけで、このワインも圧搾時に使用する二酸化硫黄以外は全くの無添加(もちろん瓶詰時も)なのです。
そういえばプリューレ・ロックも中世のシトー派修道院と同じ栽培・醸造方法である、という話を思い出しました。彼は本物を追求する上で出した結論が自然派ですが、ここは稀に見る本物の伝統派=自然派です。
味わいですが、ミネラルの向こう側にある果実味は柔らかですが構成はシャープ。ヴェルデッキオ特有の苦味ある酸と鉄っぽいミネラルがソリッドな印象を与えますが、緊張感を和らげるかのごとくマルヴァジアのアロマティックさが奥深くからにじみ出てきます。