白・750ml
シュナン(樹齢平均60年)
醗酵は自然酵母で3ヶ月。熟成は228Lの古樽で17ヶ月。
収穫日は9月26日。収量は25hL/ha。ワイン名はTuffau(白亜質の石灰岩)と、ヴヴレーらしいキャラクターのワインを認可しなかったAOCに対し、TuFaute(間違っている!)の意味が込められている。買いブドウはビオ生産者タンギー・ペローから。残糖は6g/L。SO2は瓶詰前のスーティラージュ時に20 mg/L添加。再発酵防止のためきつめのフィルターを掛けている。
マンゴスチン、スターフルーツ、梨のコンポート、ゼスト、ニワトコの花、マドレーヌ、みりんの香り。ワインはピュアで力強く、透明感のあるまろやかなエキスに凝縮した旨味が詰まっていて、塩気のある滋味深いミネラルと線の細い繊細な酸がきれいに溶け込む。
2019年のヴヴレーは、ボノーム曰く、霜の被害と日照りにより収量が少なく収穫したブドウもパスリヤージュ(果実中の水分が減り、酸味と糖分が凝縮したブドウ)の状態だったとのこと。また、ブドウに窒素が足りなかったため発酵が最後まで終わらなかった。出来上がったワインは、ラ・テニエール同様に残糖6g/Lと若干の甘味が残っている。だが、さすがはヴヴレーの石灰質土壌(テュフォー)だけあり、塩辛く緻密なミネラルが相対的に甘さを凌駕し、感覚的な味わいはむしろ力強くまろやかな辛口に仕上がっている。今飲んでも十分に美味しいが、できればもう少し甘みが削ぎ落されチョーキーなミネラルが表に出るまであと数年は寝かせたいワインだ。(輸入元資料より)
※写真はイメージです。お届けは2019年になります。