赤・750ml
シラー100%
Tierとは段や階層を意味する英語ですが、丘が連なる様な低い山々も指す言葉。TiersmanとはGareth自身も含んだ住人達を暗喩してもおりますが、実は160年前に南オーストラリア州が独立宣言した際に木こりや狩人としてBasket Range周辺に移り住んだ人達を指して出来たのが起源。そしてそれは東の州や船から脱走して来た受刑者達だったそうです(元々オーストラリアは大英帝国の受刑者達の流刑地でした)。Garethは「昔も今もTiersmanってのは中身が変わらないよ」と語っており、「現代人ってのは罪深いものだからね」と続けておりました。
このワインはNgeringa【ネリンガ】農園のフルーツ。要はオーストラリア国内に於ける宝の様な存在で、それは20年前から完全な有機農法に挑んだファミリーの努力に対する称賛(彼らはJurlique【ジュリーク】というオーガニック コスメの創始者です)と人気故の事。まさか彼らの果実を使ってワイン作りを出来るとは想像さえもしていなかったGarethにとって、契約のオファーは夢の様だったそうです。
醸造は至ってシンプル。大樽に入れたSyrahを全房発酵させてただけ。ワインを出来るだけ洗練された状態にする為、冬を跨いでからボトリングしています(寒くなると結晶化が促進されて自然と清澄されます)。南オーストラリアで最良と言われている伝説の畑から生まれたSyrahです。お楽しみに。