赤・750ml
ピノ・ネーロ 100%
フランスでの経験をこのレ コステの土地でどのように表現できるのか?そんな興味、探求からスタートした、ピノ ノワールの栽培。アルザスの造り手よりもらった苗木を、標高480mの湖を一望できる斜面(Piancabella ピアンカベッラ)に植えられたアルザスの古いクローンから数種類、セレクション マッサールにて植樹した畑。Le Coste の畑からは少し離れていますが、土壌、標高、急傾斜、すべて「ピノ ノワールに適した」土地を探しました。 植樹から10年目となる2018は、雨が多く冷涼なヴィンテージ。一般的には決して良年とは言えませんが、フランスに比べ気温の高いイタリアにおいては、むしろ「ピノ ノワールに適した気候だった」そう話すジャンマルコ。自身がフランスで得た経験と、イタリアに戻り10年以上の収穫を経験し、そのすべてをイタリア、ヴィテルボの火山性土壌によって生み出すピノ ノワール。それはある意味、現時点での Le Coste自身を映し出すワインとも言えます。
収穫後は除梗せず、約10日間空気に触れない状態でセミカルボニックの状態を保ったのち、ピジャージュし果皮と共に約3週間のアルコール醗酵を継続します。圧搾してから木樽で12カ月の熟成。ピノについては樽での長い熟成ではなく、瓶内での熟成を重要と考えている彼。ボトル詰め後、48カ月以上の熟成期間を取りました。雨が多く冷涼なヴィンテージの特徴を感じさせる2018。果実はコンパクトに感じつつも、時間と共に豊かさとヴォリュームを、香りは非常に繊細なのはもちろん、その複雑さに圧倒されてしまいます。酸の美しさ、余韻についてはもはや言うまでもありません。
「今までのヴィンテージで、自分は2013がやはり一番だと思っていた。でも、まだ樹が若かった。2018のような土壌由来の複雑さは持ちえなかった。そういう意味でもこの2018は自己ベストを更新する。」そう話していたジャンマルコ。円安の影響も加わり、とんでもない価格になってしまい申し訳なく思っております。しかし、この2018はそれでも十分に喜んでいただけるポテンシャルとクオリティを兼ね備えたワインだと確信しております!ジャンマルコ的な自信の表れでもありますし、根本的に販売を考えて造っているワインではないピノ ノワール。彼自身の興味と探求のため、造り続けているワインでもありますので、どうかお許しいただけますと幸いです。(輸入元資料より)
※ 写真はイメージです。