赤・750ml
ピノ・ノワール
「才能の坩堝(るつぼ)」。現在のオーストラリアをオーバービューするとこんな言葉が私の頭に浮かんできます。ヨーロッパ全土がすっぽりと入り込んでしまう程に広大な大地に於いて、各地方に散らばった数世代に渡る才能達が切磋琢磨する現在の状況は謂わば戦国時代。大規模ワイナリーが必死に芽吹きを抑え込もうとしても、最早そのトレンドが留まる様子は皆無です。
ルーシー・マルゴーのアントンのアシスタントを長らく務めたコミューン・オブ・ボタンのジャスパー・ボタンは同じコミューンに住むジェントル・フォークのギャレスが所有する畑から得た果実で素晴らしく洗練されたピノ・ノワールを日本に送り出して来ました。師匠がどんどん原始的退化を臨んでいるのに対して彼の見据える方向はより上質なファインワイン。しかしながら人為的介在は相変わらず否定しています。(輸入元案内より)