白・750ml
プロカーニコ、マルヴァジーア主体
リトロッツォビアンコ 18(プロカーニコ、マルヴァジーア中心)になる予定のタンクで醗酵が止まってしまったものを、そのまま保存。翌年の収穫後、リトロッツ ォビアンコ19のヴィナッチャを加え、短期間のマセレーション。ヴィナッチャに 残っていた活発な酵母により再醗酵が終わるのを待つ。ベースのやや高めな 揮発酸を19の果実が補った旨みと飲み心地。<br>
リトロッツォのスピンオフともいえるリパッツォ、今年も出てきてしまいました。リパッツォができるということは、うまく醗酵が進んでないということ なので、あまり素直に喜べないのですが。原因は2018年、9月の大雨の影響もあって、リトロッツォビアンコになる予定のタンクで一部、醗酵が 途中でストップしてしまいました。しかし、この数年こうしたトラブルにも柔軟に(時には強引に)対処してきたジャンマルコ。翌年まで保存し、2019年の醗酵を終えたヴィナッチャ(搾った果皮と種子)を再浸漬(リパッソ)することで、強制的に再醗酵を起こして無事醗酵を終えました。
ただ、毎年同じことをしないのがレ コステでありジャンマルコなので。今回はリパッソするヴィナッチャを変えたので、3種類になってしまいました。 ベースはすべてリトロッツォ ビアンコ18、ヴィナッチャはすべて2019のリトロッツォ。ジャンマルコ曰く「2019はリトロッツォのヴィナッチャでさえ、もったいないと思うほどに素晴ら しく熟したブドウだったから」だそうです。ビアンコはベース18のやや高めな揮発酸を19の果実味が包み込み、何とも言えない旨みと飲み心地のよさを。ロザートはアレ アーティコ由来の甘やかな香りと旨み、スムーズさを。そしてロッソは黒ブドウのタンニンも感じつつも、ベースのフレッシュさと相まって驚くほどの飲み心地を持っています。 ただ、ロザートとロッソは実験的な意味合いが大きかったようで、生産の大半はリパッツォビアンコのようです。(輸入元資料より)
※お一人様2本限りとなります。