赤・750ml
プルニョーロ・ジェンティーレ主体、カナイオーロ、マモロのブレンド(樹齢40〜50年)
DOCG ゾーンの中心に位置する特別な畑、「San Giuseppe サン ジュゼッペ」より収穫。厳しい選別を行ったブドウのみ、果皮と共に2週間、野生酵母による醗酵を促す。圧搾後、大樽(20〜30hl)にて7年以上の熟成。収穫に恵まれた最良年のみボトル詰めされる、先代ジュゼッペ ファネッティが造る最高のヴィーノ・ノービレ リゼルヴァ。1990はヴィーノノービレに限らずトスカーナ全土で最高評価の年。30年以上の歳月にも耐えられる、美しく磨き上げられた果実。これほどのワインが素晴らしい状態で保存されていることに、心から感謝する味わいです
トスカーナの伝統、、、というより自分たち家族の歴史と伝統を、頑なに守り続けてきたエリザベッタ。彼女との出会いは 2012 年、モンテプルチアーノのアンテプリマ(新酒会)で出会ってからなので、もう 10年近い付き合いとなります。カンティーナにも定期的に訪問していたので、このワインの存在は知っておりましたが、今まで分けてもらえなかった特別なヴィーノ ノービレです。
これは彼女の父であり 2代目当主、ジュゼッペ・ファネッティが手掛けたワイン。初代当主のアダモから受け継いだ「Vino Nobile di Montepulciano」を最も愛し、誰よりもその名に応えようと、奮闘していたのは間違いなくこのジュゼッペでした。DOCG エリアのど真ん中の畑を持つファネッティ(創始者なので当然で
すが、、笑)。そして、さらにその中で最高と言える、土地環境と地質を兼ね備えた畑、「San Giuseppe」。ここから収穫するブドウを、ジュゼッペ自身が選別したブドウから、収穫に恵まれたヴィンテージだけ醸造・単一ボトリングされる、いわばノービレのグラン クリュのような存在。残念ながらジュゼッペの亡き後、造られることがなくなってしまいました。
「父の名がついた畑で、父がこだわり抜いて造り上げたこのノービレは、やはり父にしか絶対造れないわ、、。」、そう話すエリザベッタ。彼女がこのファネッティを変わらず守り続ける背景には、祖父が生み出し、父が築き上げたヴィーノ・ノービレだからこそ。深い愛情と尊敬の念を感じずにはいられません。そして今回、限られたファネッティのストックより、少しずつですが分けていただくことができました!これまでずっと、彼らの伝統的なカンティーナ(モンテプルチアーノの地下深く)で
保存されてきたもの。それもあり、なんとも良心的すぎる価格に、さらに驚かされてしまいます、、、(ホントにいいのでしょうか、、?)。
今年 7月に入港し、しばらく休息期間もとってあります。瓶での熟成期間が20年を越えるため、ある程度のボトル差はあるかと思います。ただ、先日試飲したボトルについて言えば、決して枯れていない生きた果実にあふれ出る熟成香、すべてが溶け込んだ一体感と心地の良さ。本当にお手本のような美しいサンジョヴェーゼでした。これほど時間を費やしたヴィーノ ノービレを、2021 年でもカンティーナから直接手に入れることができる事に本当に驚かされますし、今も変わらずこのスタイルを貫くエリザベッタを、心より尊敬します。(輸入元資料より)