白・620ml
サヴァニャン 100%
モンブルジョーは、ACジュラの中で最も小さいサブ・アペラシオンであるレトワールに居を置くワイナリー。
ジュラの南部に位置し、星のように広がっている5つの丘に囲まれていることや、小さな星の形をしたウミユリの茎の化石がよく見られることから「レトワール(星)」の名を冠されたという地域ですが、そこから生まれるワインは「ジュラで最も繊細で、軽い酒質を持つ」と言われているそうです。
モンブルジョーはこの地で1920年からワイン造りを始めた最古の造り手の一人で、現当主のニコル・ドゥリオー氏は、ジュラ唯一の女性当主なのだそう。ニコル氏はディジョン大学で栽培と醸造学を学び、1986年からワイン造りに参加しているとのことで、祖父の代から変わらない古典的かつ伝統的なスタイルで醸造を行っているそうです。
畑では、やはり祖父の代から続けられている有機栽培を採用しており、農薬はほとんど使わず、現在はビオディナミも一部で取り入れながら、独自の栽培をしているとのこと。「ビオディナミ認証は、フレキシブルさを失うので避けている」とニコル氏は述べており、窒素が不足しがちなレトワールにおいて、自然酵母での発酵がスムーズになるよう畑に豆類を植えるなど、自らのスタイルを貫いています。
現在は11haの畑を所有しており、そのうち7haにシャルドネ、1.5haにサヴァニャン、プールサールとトゥルソーが残りの区画に植えられていますが、最も高い樹齢のブドウは、およそ100歳にもなる
このヴァン・ジョーヌは、南東を向くブード畑のサヴァニャンを使用。樹齢は50〜70年。ステンレスタンク発酵。野性酵母のみ。マロラクティック終了後に古いヴァン・ジョーヌ専用樽に入れて7年間熟成。その間、1度もウイヤージュせず、動かさない。熟成庫は1920年から変わらない地下セラーで温度が低いので蒸発が少なく、酸化ニュアンスも穏やか。繊細さが味わえるヴァン・ジョーヌです。
ワインアドヴォケイト誌 : 97点