赤・750ml
シラー100%(樹齢21年、一部樹齢60年超のブドウ含む)
【2020年1月入荷】 (*この2017年が大岡さんが醸造した最後のヴィンテージとなります)。コルナスのアペラシオンは取得せずVdFとなり、頭文字を取りC(シー)と名付けています。
ラ・グランド・コリーヌ設立当時に購入していた山林が、開墾して葡萄を植えることでコルナスのアペラシオンの取得が認められることになった2006年から、大岡さんが自ら開墾を始めた極めて急峻な畑です。大岡さんの師であるティエリー・アルマン氏の畑より高くローヌ川が眼下に広がる、森に囲まれた日当たりの良い場所に位置しており、2011年がファーストヴィンテージとなります。
コルナスやサンジョセフは、グラスファイバーのタンクで全房発酵させた後に、通常は500Lの樽に入れて2年以上の熟成を経てからリリースとなりますが、このワインはタンクのみで22ヶ月熟成されています。深いガーネット色。カシスやブラックベリーなど完熟した新鮮な果実香に、太陽の明るい日差しをしっかりと浴びたような黒葡萄の果皮やブラックオリーブ、紫の花々や香木、紅茶のような華やかさが加わります。2012年のような熟成感のある味わいや風味とは対照的に、熟した黒系果実のピュアで明るい印象をストレートに感じさせます。雑味のないスムーズで瑞々しい飲み心地で、芳醇な果実香に加えて紅茶や香木など華やかで香り高き風味を伴いながら、アタックから口中と駆け抜けるように広がっていきます。若々しい果実味がたっぷりと感じられますが、ジュースのような甘みはなく複雑で奥行きがあり余韻は長く、上品な雰囲気を漂わせます。コルナスとしては溌剌とした明るさを感じる印象ですが、若いヴィンテージにありがちな硬質感はなく、むしろ様々な要素を充分に感じるワインです。コルナスは一般的に飲み頃までに時間を要するイメージを抱きがちですが、このワインには今でなければ楽しめない透明で純粋な味わいがあります。その透明感を味わって頂きたいためリリースしますが、伸びしろを感じられるエキス感とポテンシャルを持っていますので今後の熟成による変化も大いに期待が膨らみます。 (輸入元資料より抜粋)