赤・750ml
グルナッシュ60%、シラー30%、ムールヴェードル10%
手摘みで収穫後、除梗し2週間セメントタンクにてマセラシオン。プレスの後タンクで発酵・熟成。
やや深いルビー色。レーズンやカレンズ、デーツ、ドライいちじくなどのやや凝縮感のある果実の香りに、紅茶のような華やかな香りが加わり上品な印象を受けます。しなやかなテクスチャーの角の取れた柔らかいミディアムタッチで、黒系果実のドライフルーツを主体としたコクや深みの感じられる緻密な果実味に、ダージリンのような香り高い紅茶の風味が溶け込み、大きく膨らみます。冷涼感のある綺麗な酸が品種の個性や特徴的な風味をバランス良く引き立て、軽快感を与えながら伸びやかに先へと誘います。アルコール表記は14.5%と高めですが、ボリューム感や収斂性などは全く感じられません。広がりゆく中で、風味は一層深みを増していくように感じられ口中を充実感で満たし、葡萄の果皮をかじった時のようなフルーティーで微細なタンニンが残り、完熟していた葡萄だったことが伝わってきます。若々しい果実味と洗練されたエレガントな様子が調和するミディアムスタイルです。
2017年以降のル・カノンはサミュエル・モンジェルモン氏が醸造しています。サミュエルはラ・グランド・コリーヌの設立に関わった人物で、今でも共同経営者としてドメーヌの運営に参画しています。ワイン関係の法律に詳しいだけでなく、シャトー・ヌフのとあるドメーヌにて醸造責任者を務めており、2017年以降ル・カノンはここで醸造されています。(輸入元資料より)
※写真はイメージです。