白・750ml
シュナンブラン 樹齢35年平均
毎年試行錯誤を重ねながら、アンフォラで造る理想のワインを追い求めるティエリ。2014 年はフリリューズのフィエグリ、ソービニヨンブラン、シャルドネで仕込んだが、今回はシェール川の産地のシュナン・ブランを使ってチャレンジした。前年同様にベースはプレスしたジュースをアンフォラで発酵熟成させる方法だが、今回新しい試みとして、プレスし終えたマールを 30%ほどジュースに加えている。マセラシオンからくる独特の芳香やタンニンを求めるのではなく、単純に発酵を助けるための補助的役割として加えている。結果、樽熟では表現できないアンフォラの良さが見事に引き出され、ティエリ自身の理想とするワインが出来上がった。ちなみに、ピノ・ド・ロワールとはシュナン・ブランの別名。。
収穫日は9月26日。収量は30hL/ha。2015年はジュースに30%除梗したブドウをスキンコンタクトしている。買いブドウはノワイエ・シュル・シェールのブドウ生産者アラン・サレから。まだ模索中のため、今後も年によって内容が変わる予定。ノンフィルター、SO2無添加。
レモンのコンフィ、梨、金木犀、ヴェルヴェンヌ、ジンジャー、カイワレ大根の香り。ワインはピュアかつダシのように澄んだ旨味の中に鉱物的なミネラルが溶け込み、アフターに連れて優しい収斂味がじわっと口に広がる。