ロゼ・微発泡 750ml
カベルネ フラン
PO789と名付けられたペティアン(微発泡)で、文字通り2007、2008、2009年のブレンドによって造られたワインです。
品種はカベルネ フランで、現在手がけている区画とは違い、既に手放してしまった区画のブドウとのこと。2007年と2008年に完全にドライなスタイルのロゼとして仕込まれたワインに2009年の発酵途中の果汁を加えて瓶詰めし、ペティアンとなることを狙いました。ということは、このワインの瓶詰めは今から8年以上も前!
ペティアンを8年も9年も熟成させるというのも常軌を逸したスタイルですが、ワインの秘めた力に何の疑念も持っていないジェローム ソリニーならではの挑戦と言えます。ここでも、ワインが納得いくレベルまで熟成しない限り決して瓶詰めしないというフィリップ ジャンボンの姿と重なり、もはやジャンボンと並んで鬼才と呼んでも差し支えないのでは!?とすら思えます。
そして気になる味わいもスーパーオリジナル!比肩するものがない独特の熟成感は、ヒネているようで、それでもどこか病みつきになる不思議な魅力があります。酸化のニュアンスもあり、揮発酸もあり、ほのかな甘味もあり、控えめな発泡感もあり、膨大な旨味もあり、ありとあらゆる風味の構成要素が渾然一体となって襲いかかってきます。
とにかく表現力が豊かで、偉大なワイン!ある意味でストライクゾーンは狭そうですが、ものすごくエモーションに満ちた、ぶっとんだワインです。かつて、同じくジェローム ソリニーが手がけたソー サンク ソレラを個人的な今世紀最高のワイン(候補)としてノミネートしましたが、それに比肩する特別なワインだと思います!
これだけの熟成を経たワインだけあって、抜栓翌日もその個性は揺らがず、不安定になることもありません。こちらも長くお楽しみ頂けると思います。(輸入元資料より)