赤・750ml
シラー100%
ラ・グランド・コリーヌ設立当時に購入していた山林が、開墾して葡萄を植えることでコルナスのアペラシオンの取得が認められることになった2006年から、大岡さんが自ら開墾を始めた極めて急峻な畑です。大岡さんの師であるティエリー・アルマン氏の畑より高くローヌ川が眼下に広がる、森に囲まれた日当たりの良い場所に位置しており、2011年のファーストヴィンテージから2017年ヴィンテージまで大岡さんが醸造しています。
コルナスは、グラスファイバーのタンクで全房発酵させた後に、通常は500Lの樽に入れて2年以上の熟成を経てからリリースとなりますが、このワインは発酵が終わった直後にも関わらず既にワインが完成しており、瓶詰め前の試飲でも樽熟成を経てアッサンブラージュしたかのような味わいでした。それは瓶詰めした後でも微動だにせず、飲んだ生産者たちの多くは驚愕していたそうです。コルナスを深く知る人たちの言葉を借りるなら「これこそコルナス」。以前販売した2017年当時の大岡さんによると、自分の判断が正しいならコルナスとしての真価が発揮されるのは10年以上先になると思うが、今はとてつもなく美味しくて、その味わいは他には滅多にないほど新鮮であり、深い果実味を楽しむことができるとのことでした。あれから5年経過し再入荷となりましたが、若々しさを感じられる果実の印象から熟成由来の奥深さや複雑性、エレガントでしなやかな様子が溶け込み、唸るような素晴らしい変化を感じて頂ける味わいとなっております。
エッジにオレンジがかった様子が見られる深いガーネット色。レーズンやガレンズ、ドライプルーンなど黒系果実の凝縮感のある香りに、赤い果実のドライフルーツ、ブランクオリーブ、カカオ、醤油、枯れ葉などの香りがバランス良く溶け込み、熟成による複雑な様子が色合いや香りからも充分に感じとれるほどで、引き込まれるような印象を抱きます。口に含むとシルキーな滑らかさでしっとりと広がり、以前の葡萄果汁のような溌剌とした若々しい果実の印象から大きく変化し、充実感のある果実味に加えブラックオリーブや枯れ葉などの風味が絶妙に溶け込み、深みや奥行きを与えながらクレッシェンドのように広域に膨らみます。繊細な口当たりや魅惑的な熟成感と果実の掛け合い、余計なものが削ぎ落とされ綺麗な円のように角がなく、エレガントで複雑性に富んだ味わいを感じて頂けます。この先の熟成による更なる変化にも期待が湧きます。(輸入元資料より)
※写真はイメージです。