白・750ml
ピノ・ムニエ 100%
≪オーレリアン・ルルカン≫
シャンパーニュの若きビオ生産者、オーレリアン・ルルカンさん、36才。母方のお爺さんはランソンの栽培責任者。お爺さんは畑を少しづつ買い、一時人に貸していましたが、2007にオーレリアンが再び始めました。2009年には全てビオロジックにしようと決め、2012年に最初のビオワインができました。ビオデナミのプレパラシオンも撒き、2010 年からは草取りに馬を使用、現在は 2 頭を飼っています。だいたい 10 センチぐらいすき込みます。馬の良さは土が固くなり過ぎず、昆虫や小動物が増えると思うと話してくれました。バランスを見てマメ科の植物を撒くこともあります。
ただ、シャンパーニュはブルゴーニュに比べると湿気が多く、ビオロジックでも硫黄と銅はほぼ毎週撒かなければなりません。畑は2.3ha。60%がピノノワール、30%がシャルドネ、10%がピノムニエです。生産量は1,500〜2,000本程、残りの8割はネゴシアンに売っています。16年は 80%ミルデューでやられた為、1,500 本の生産量で、ネゴシアンに売るものはなかったそうです。樹齢 30 年のピノワールの畑はForciere (フォルシエール)、固い土というところから来ています。粘土質シレックスが多い土壌です。La Barbier (ラバルビエール)は樹齢 70 年のムニエの畑、主にコトーシャンプノワーになります。その先に 2010 年にシャルドネ 500 本とプティメリエ 100 本を植え、64 年植樹のシャルドネがあります。また、少し離れたところに Crayeres (クレイエール)の畑があり、69 年植樹のピノノワール、ピノムニエ、が植えられています。一次醗酵は自然酵母で1番搾り果汁(キュヴェ)と場合によっては2番搾り(タイユ)も使います。タイユはアロマが高く、ブレンドすると良い結果が出る場合があるので使う事もあるそうです。
8時間かけてゆっくり3回に分けてプレスします。プスしたらすぐブルゴーニュの小樽(パブロさんの6年樽)に入れて発酵をさせます。そのまま樽の中で8月頃まで熟成させ、8月末に瓶詰め。二次醗酵はビオのカンナを使用、2015 年からは砂糖ではなくブドウの濃縮モストを使用。瓶熟 24〜30 ヶ月でデゴルジュマン、リキュール添加せず、同じシャンパンを足します。ノンシャプタリ、ノンフィルター、ノンコラージュ。亜硫酸はプレス時に極少したキュヴェとしないキュヴェがあります。瓶詰め時には添加しません。赤も 400L の樽で発酵、リモンタージュの替わりに、別の樽にデレスタージュをして、30 分後に戻すという、よりソフトなタンニンを抽出するようにしています。ワインを移すときはポンプは使わず、重力だけで移します。オーレリアン・ルルカン、究極のシャンパーニュです。