ロゼ・微発泡・750ml
モスカート80%、フミン10%、プティルージュ8%、ヴィアン デ ヌス2%
自社畑に植わるすべてのブドウ(モスカート80%、フミン10%、プティルージュ8%、ヴィアン デ ヌス2%)を徐梗してプレスし、数時間のマセレーションの後に圧搾、醗酵槽へと移され醗酵、翌年9月まで澱と触れ合った状態で熟成させたのちにボトリングしたワインです。酵母の風味の後ろにモスカートがかくれんぼしているような状態です(還元はしてません!)。数か月後には、よりシリアスなワインになるのではないでしょうか。(輸入元資料より)
ラ ガッゼッラ/La Gazzella
マルコ デ バルトリ、リーノ マーガ(バルバカルロ)、ジュゼッペ クインタレッリやジャンフランコ ソルデーラなどと並び立つ、イタリアワイン史を語る上で欠かすことができない伝説的な人物の1人であるエツィオ ヴォイヤットは、ヴァッレ ダオスタ州のシャンバーヴという土地で、モスカートの辛口とパッシート、そして土着品種であるプティルージュ、ヴィアン デ ヌスとドルチェットを混醸した赤の、3種類のワインを生産していた造り手で、商業主義に傾く原産地呼称委員会に異を唱えて早々に脱退したりDOCを名乗らずにすべてのワインをリリースしたりしていました。完全復活となった2019年からエツィオの娘マリレーナが自家醸造を再開することに。
完全復活(自家醸造自家元詰)前の数年間は、様々な造り手に委託醸造を依頼していたのですが、定年となった2019年から自家醸造を再開することに。父エツィオが造ってきたようなワインを造るのかと思いきや、リリースされたのはシャルマー方式で造るロゼ スプマンテでした。今後は、段階的にかつて造っていたワインを復活させるとの事。
ワイナリー名もエツィオ ヴォイヤットからラ ガッゼッラへと一新。ラ ガッゼッラはもともとエツィオが辛口のモスカートにつけた名前。ガッゼッラは動物のガゼルを指し、それはマリレーナの陸上選手時代の彼女の異名だったのだそう。辛口モスカートを愛してやまなかったエツィオが、愛娘の愛称を自らのお気に入りのワインの名前とし、後年にその愛娘がワイナリーの名前にするという。ステキな話ですよね。