白・750ml
シルヴァネール、リースリング、ピノグリ、オーセロワ、ゲヴェルツトラミネール
毎年、このアペラシオンを象徴するようなキュヴェとして造られていましたが、2019、2020年に引き続きAOCを獲得することが出来ませんでした。原産地の歴史とテロワール、葡萄の個性を証明する為に頑張ってきた彼らですが、この地の政治的な盲目さにウンザリした為、ラベルに記載する文字を点字にして表記しました。その為、ラベルには点字(Alsaceと表記されています)と右側にセパージュの略語を記載してあります。緊張感とアロマのバランスがちょうどよく、「アルザスを丸ごと瓶に詰めた」ようなニュアンスを感じてもらえるように考えて造られました。
石灰岩土壌のツェレンベルク (Zellenberg) にあるビオディナミ栽培の古樹から造られたシルヴァネールと、ツェレンベルクの砂岩と石灰岩土壌にあるビオディナミ栽培の古樹から造られたリースリング、アットシュタット (Hattstatt) の石灰岩土壌にあるビオディナミ栽培のブドウから造られたゲヴェルツトラミネール、アンメルシュヴィア (Ammerschwihr) にある花崗岩土壌の区画でビオディナミ栽培のブドウから造られたミュスカを天然酵母で発酵させ、ステンレスタンクで1年間熟成。
濃い麦わら色や黄金色の様な外観。熟れた果実の香りが主体的で、花梨や青いミカン、パッションフルーツの様な爽やかな柑橘系果実の香り。徐々に白桃やパイナップルの様な南国系果実の熟度の高い果実の香りも膨らんできます。味わいは例年と違い、熟した果実味を感じつつもフィニッシュがサッパリとした爽やかさを兼ね備えているバランスの良い酒質。熟した果実の柔らかいテクスチュアをファーストインプレッションで感じつつも、アフターにキレがあり、全体を爽やかさにまとめています。余韻にはサラリとした蜂蜜の様なギュッと凝縮しつつも濃すぎない、エレガントな果実が溢れ、満足度を上げて行きます。2021年という極端に困難だったヴィンテージでしたが、個性のあるテロワール、そして高樹齢の葡萄を確保出来たおかげで、例年と変わらないクオリティのワインを造り出すことが出来ました。益々上達したソイルセラピーに今後も期待です。(輸入元資料より)
※写真はイメージです。