赤・750ml
アレアーティコ100%
レ・コステの畑より収穫したブドウ。猛暑&干ばつに見舞われた2017、Cruのアレアーティコ。2010とは反対の意味で成熟が遅れたヴィンテージ。イレギュラーな成熟をとげたブドウは除梗せずに3カ月間、セミカルボニックの状態で浸漬、圧搾後500Lの木樽に移し、樽の中で醗酵が継続してゆく。完全に醗酵が終わりそのまま3年間の熟成。ボトル詰め後、約18カ月の熟成。通常のアーレアヤクタには感じ得ない香りと全体のバランス、魅力。
アレアーティコで表現される、レ コステのトップキュヴェ「Alea Jacta Est アーレアヤクタエスト」。長雨と低温で思うような収穫ができなかった 2010年。しかし、そのブドウからはアーレアには感じ得ない個性や特徴的な香りが生まれたこと。そしてその特徴がとても魅力的だったことから、アーレアヤクタの名前とは違う「Gambrinus ガンブリヌス」という名を付け、たった 1度だけリリースしたことがありました。
なんとその「ガンブリヌスがまたリリースされる」、というジャンマルコの言葉に、驚きと嬉しさが混ざり合った独特な気分でもあります。畑は Cru にあるアーレアヤクタの畑より。ただ 7年前と違うのは「真逆のヴィンテージ」という事。2017年は初夏に気温が上がり、水不足が続いたヴィンテージ。冷涼でもなく雨が絶対的に少ない年。しかし、収穫したブドウからは、2010年当時と非常によく似た個性的な香りを放つアレアーティコに、瞬間的に 2010を感じたといいます。「アーレア ヤクタ エスト」には感じ得ない特徴をもった「もう一つのアレアーティコ」として、ガンブリヌスの名前でリリースされることになりました。
味わいについては、もし2010のガンブリヌスを知っている方であれば、香りの記憶が鮮明に呼び起こされると思います。そして儚さ、脆さと紙一重に感じる繊細さと奥行き。この香りこそ、アーレアにはないガンブリヌスたる香りという事に、気が付いていただけると思います。正直に言いまして、決して安定感のあるワインではありませんが、9年前に出た 2010 に比べたら雲泥の差。十分に美しく、安心して飲んでもらえる素晴らしいクオリティです。この 7年間で、Cru の畑が本当に成長した事を体感させてくれる。(輸入元資料より)