白・750ml
プロカーニコ主体
ジャンマルコの祖父のニックネームから名づけられたワイン。2014までは樹齢の古い Vecchia Vigna ヴェッキア ヴィーニャの畑より選抜したブドウで醸造を行っていましたが、2005年以降に植えた畑、樹のレベルが高まったこともあり、2015以降、Le Coste の畑などから造るようになっています。この2016は「La Chiesa ラ キエーザ」の畑(低いアルベレッロ、樹齢10年程度)、「Le Coste レ コステ」の畑(低いアルベレッロ、樹齢12年、自根)から完熟したプロカーニコだけを選別して収穫。そして2015より、醸造〜熟成の一部をテラコッタ製のタンク(アンフォラ)にて行うようになりました。アンフォラの中で 12カ月、500L の木樽に移し 24カ月、そして最も大切にしている瓶の中で36カ月。合計72カ月を費やしてリリースされた、以前のパイーノとは、スケールも迫力も大きく異なる特別なパイーノとなります。
テラコッタという素材にしかない要素(木からの成分を抽出しない、よりニュートラルでありながらセメントタンクのような嫌気的な状況にも陥らない、細かい気泡を通しての微呼吸が生まれる、、etc)こそ、果皮や種子のポテンシャルを引き出すのに最も適している、という結論に至ったジャンマルコ。強い果実と酸だけでなく、果皮のタンニンや色素によって守られているモストにとって、空気との接触は必要不可欠であり、その長さによってワインが造られ、成長してゆく。アンフォラや木樽での熟成期間と同じ、いやそれ以上の期間をボトルの中で過ごさせることで、ワインの外殻が形成されると考える彼。近年のレ コステにみられる「徹底的に時間を費やした」特別なキュヴェ。
そしてこのスタイルで造る 回目となる2016、ヴィンテージ的にも非常に恵まれており、ブドウのクオリティは素晴らしく力強い、「厳格なヴィンテージ」。リリースまでに6年、そして入港よりさらに1年費やしたことで、このワインの本当の魅力を感じていただける状態だと思います。
非常に強く凝縮していた果実は多様な香りとアロマで溢れ、重厚でありながらフレッシュさも残っている状態。非常にきめ細かくなめらかなタンニンと酸、奥行き、余韻の長さ、、、素晴らしいの一言です。妥協なく造り上げた特別な畑、素材となるブドウへの徹底したこだわり、そして醸造にかける仕事量と時間。そのすべてを考えてワインを造る事が、どれほど難しい事なのか。ぜひ知っていただきたい、そう思えるワイン。当然ながら、そのようなワインは沢山造る事はできません。そして価格も決してお手頃なモノでもなく、、、汗。ただ、その価値は間違いなくワインが証明している、どうか覚えていてほしい特別なキュヴェです!(輸入元資料より)
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