赤・750ml
カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン
ガーネット色。フランベリーやフランボワーズ、苺など熟した赤い果実の香りを主体に、仄かに赤い果実のドライフルーツ、腐葉土の香り、野山に咲き誇る野ばらなど素朴な中にハッとするような華やかな様子が感じられます。ロゼのように軽やかで瑞々しい飲み心地で、熟した赤い果実のエキス感が詰まった風味が仄かな甘さを伴いながら優しく広がります。僅かに揮発酸が感じられますが、梅かつおのような旨味感のある風味と赤い果実の甘やかな風味が調和良く溶け込み嫌味がなく、旨味がしっかりとした和食のおだしを想わせる様な雰囲気が感じられます。清潔感があり繊細でピュアな赤い果実の愛らしさと上品な印象が重なりあう味わいです。(輸入元資料より)
レ・ヴィーニュ・ド・ラトリ(エリーズ・ハマン)/ Les Vignes de l’Atrie(Elise Hamant)
エリーズは約10年間に渡り農業に関った後、2018年にエゼネ(Aizenay)というナント市から南に約一時間下った町に唯一残されたレ・ヴィーニュ・ド・ラトリの葡萄畑4haを引き継ぎました。彼女は限りなく畑を自然な状態に近づけたいという思いから、既に2012年よりビオロジック農法で作業された畑を2018年から耕起作業は部分的にのみ行い、冬には畑に羊を放牧して動物に草刈りをさせ、同時に糞から有機物を畑に運ぶなどの工夫をしています。土壌は花崗岩やシストと少しの雲母からなる、ローム土(粘土と砂の間のシルトが多い土)と砂質土が混ざり合ったテロワールで、品種はグロロー、ガメイ、カベルネフラン&ソーヴィニョン、シャルドネ、グロローグリを栽培。春から夏にかけては一般的に使われる硫黄と銅の使用を極力抑え、代わりに肥料や煎じ薬、ハーブティー又はエッセンシャルオイルなどを使い自然なバランスを生む考えのもと葡萄の木や土壌のトリートメントを行います。このように自然に大きなリスペクトを払う彼女のワインには人的介入を感じないどこか素朴な印象を受けます。醸造時も極力ワインに手を加えないところ、時には少しワイルドな味が出るものもあり、以前のグリオットを少し思い返すような生産者です。非常に残念ながら彼女は2021年ヴィンテージを最後にワイン造りを辞めてしまい、次のステップへと進む方針ですが、最後に彼女のワインを日本で紹介できる事を嬉しく思います。(輸入元資料より)