赤・750ml
メルロ 80%、 ガメイ 20%
キュヴェ名のエレ トランブルは「彼女は震えている」という意味。レ ボワ ペルデュの初ヴィンテージからリリースされているこのキュヴェは、初めての年に起こった思い出のエピソードにちなんで名付けられました。
初ヴィンテージとなった2019年、発酵中のこのキュヴェが、冬の気温低下でその発酵を止めてしまった(造り手としては非常に心配な状態な)まさにその時、この地域では珍しい大きな地震が発生しました。ところが、その地震が起こったまさにその時から、止まっていた発酵が再開したのです。この大地の震えによって、ワインが救われたことから「エレ トランブル(彼女は震えている)」と名付けられました。フランス語で「大地」は、la terre(ラ テール)という女性名詞なので、「彼女は震えている」という名前につながるわけです。
2021年はこれまでのメルロー 100%から、メルロー 80%、ガメイ 20%のアッサンブラージュ(ブレンド)に変更されました。これまでは時々の天候の影響もあり、凝縮度の高い仕上がりの年が続きましたが、 2021年は表示アルコール度数が12.8%となっています。
これまでのヴィンテージのイメージとは打って変わり、淡さや華やかさ、繊細な旨味のあるバランスのワインとなっています。香りから感じる果実の風味は相変わらず深みがあり、紫から黒系の果実のよく熟した風味が感じられます。飲み手にそっと寄り添って癒してくれるような優しさとふくよかさがあり、今すでに近づきやすくあり、またこれからの熟成が楽しみな複雑味もあります。
ブドウはすべてビオロジックで栽培されたものを用いていて、メルローは半量を除梗し、もう半量を直接圧搾しあわせてマセレーションマセレーションを10日間行っています。ガメイに関しては半量を除梗し、もう半量を全房のまま3日間マセレーションを行っています。自然酵母のみでステンレスタンクで発酵させ、そのまま熟成し、厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)無添加で造られています。(輸入元資料より)