赤・750ml
ピノ・ノワール100%
ヤン自身が誠心誠意の仕事とありったけの愛をつぎ込まれて生まれたワインが、この「ジャノ」です。キュヴェ名の「ジャノ」は、愛する祖父のあだ名から名付けられました。2014年が初ヴィンテージとなり、総生産量はバリックで4樽ほど。ヤン曰く「1樽が試飲用、1樽は自分用。2樽だけ売ることになるかな。」
オート コート ド ニュイの区画のなかでも、ヤン ドゥリューなりの畑の格付けがあり、レ ポン→プルミエ ポン→グラン ポンとそのヒエラルキーの階段をあがるごとに複雑味と表現力が増していくのですが、そのピラミッドの先端にはアペラシオンこそ名乗っていませんが、ジュヴレ シャンベルタンなどの村名クラスのワインが、さながらグラン クリュのようにその尊大さを樽試飲の段階で見せつけてくれます。そんな事実上のグラン クリュの後に登場した最高の位置づけとなるテート ド キュヴェがジャノです。ニュイ サン ジョルジュ 1er Cruから150m離れているオート コート ド ニュイから収穫され、1980年植樹。新樽で2年熟成した後、瓶詰。
この区画は祖父との思い出が詰まった畑で、と言ってもあくまで「隣」の畑ですが、そんなのお構いなしと、ヤン ドゥリューの人生そのものが投影されたかのような重厚な趣と、どの彼のワインも凌駕する圧倒的なまでのヴァイヴレーションを放っています。まさに「筆舌に尽くしがたい」というのが率直な味わいの感想ですが、眼の前のワインと対峙した時に湧き出るように感じた感動は、過去に数えるほどしか例のないものでした。またそのワインが生まれた背景を知れば知るほど、その奇跡に感動をおぼえます。
オート コート ド ニュイのとあるひとつの畑から生まれたワインが、そのテロワールから期待されるものを突き抜けるほどに凌駕した表現力を備えており、至宝のようなブルゴーニュの最上のワインたちと比肩する品格と奥深さを備えている事実。そして、それが純粋な自然派ワインの手法 (ヤン ドゥリューは自然酵母での発酵はもちろん、瓶詰めに至るまで二酸化硫黄の添加を行いません) から生まれているという事は一種の奇跡とも言えます。
「単なるオート コート ド ニュイ (ですらなくVdF) にこの価格はありえない!」と皆さんは感じられると思います。しかし、ヤン ドゥリューがこのまごうことなきトップ キュヴェになぜこの価格を付けたのか、そこに思いを馳せ、共感し、共鳴すれば、その意味するところはすぐさま理解できると思います。
正に背筋の伸びるピノノワールで、様々な色の花束を渡されたかのようなフローラルな香り。カシスやブラックベリーの煮詰めた香りや、彼の特徴であるシャンピニオン香で溢れます。他のキュヴェとは香りの密度や深さが圧倒的に違いがあり、ピノノワールの底力を見せつけられます。
味わいは凛とした酸と太いミネラル、フィネスとはこのワインの事と感じられるエレガントなピノノワールで、余計な分析をすることが出来なくなるような素晴らしいワインです。(輸入元資料より)
※ 2023年7月21日18時より販売開始です。
※ 送料無料不可商品。