白・750ml
ゲヴェルツトラミネール60%、リースリング30%、ピノ・グリ10%
12時間かけてダイレクトプレス、一部を5日間のマセラシオンの後にブレンド。14ヶ月間フードルで発酵と熟成。
黄金色。ライチ、パイナップル、桃などのアロマティックな果実の香りに、蜂蜜や紅茶、沈丁花、ジャスミンなどの印象が加わり甘やかな優しい香りが漂います。テクスチャーは柔らかく雑味のない飲み心地で、引き締め感のある酸は全体を支えながら、口中を豊かに満たしてくれるように華やかで緻密な果実味を軽やかに先へと誘います。フルーティーで芳醇な果実の風味を主体に様々な要素が溶け込み充実感があり、若々しさを感じさせながら凛とした佇まいや複雑性、コク、深みを兼ね備えた口福感の感じられる仕上がりです。
レ・フュナンビュール/Les Funambules
レ・フュナンビュールはアルザスのアンマーシュヴィアという街で2018年にギヨーム、シリル、兄妹のジルとスージーの若手4人により設立されたドメーヌです。幼い頃から仲が良かった4人は、それぞれ家族が所有していた畑を引き継ぎ、合計11haの面積を皆で共有し自然派ワイン造りの道へ進むことを決意しました。畑は大部分が15〜20年前からビオ農法により栽培されていたため、自然派ワインを造る上では素晴らしい状態で初ヴィンテージを迎えました。2019年以降は加えてアグロフォレストリー(森林農業)にも注力しております。畑には既に400本以上もの果樹を植え、鳥の巣や止まり木などを設置、土は耕す事はなく、葉も同様に木の根元以外は一切切らずに必要に応じてロール作業のみ行うなど、畑を限りなく森の生態系に近づけるよう徹底して努力を続けています。一般的なドメーヌの形である栽培や醸造など特定の工程において担当者を設けておらず、彼らのワインは4人全員が剪定から瓶詰めまでの全プロセスに携わり造られます。自然派ワインのドメーヌとしては比較的珍しいチーム構成でとても興味深いですが、その反面、冒険的な試みをし辛い状況である事も否めません。全てを考慮した上で力を合わせ、少しずつ前進し、畑は時と共により自然な生態系に近づき、更に彼ららしいワインを造り上げてくれる事でしょう。期待が高まる若手4人組です。(輸入元資料より)