赤・750ml
サンジョヴェーゼ 100%
ミラノ出身のマルゲリータ、フランチェスカ・パドヴァーニ姉妹が、サンタンジェロ イン コッレに両親が別荘として購入した屋敷、フォンテレンツァで始めたワイナリー。幼い頃から、街より田舎での生活に魅力を感じていたマルゲリータは、フォンテレンツァに住み、農業を始める決意をし、まずオリーヴオイルの生産を始める。
この「ロッソ ディ モンタルチーノ アルベレッロ」は、そんな彼女たちが醸造面にとどまらずブドウの「仕立て」にまで着目して取り組んだワインです。ワイナリーを初めて7年目の2005年に植樹したサンジョヴェーゼの仕立てをどうしようか?となった際、レ ボンチエのジョヴァンナに触発され、ワイヤーや支柱を使用しないアルベレッロ仕立てにしました。ワイナリー創設時は吸引力があって樹勢が強くなる(≒結果エネルギッシュなワインが出来る)台木を選んでいた彼女たちでしたが、次に樹を植える頃には樹勢が抑えられるアルベレッロ仕立てを用いるまで考えが変わっていたわけです。その後の進化については前述の通りです。
ノーマルのロッソ(赤ラベル)と比較すると、アタックが違うのが最も印象的です。ノーマルは果実のエネルギーを感じる鋭角的なアタックがあるのに対し、アルベレッロは滑らかな印象から始まります。興味を持っていただいた方は是非飲み比べてみてください。着想して樹を植えて、10年たってやっとリリースされたワイン。着想してからの時間の長さを考えると、まるで星を見ているような感覚に陥ります。第一印象にとどまらず、どうか変遷を見守って飲んでいただければ幸甚の至りです。現行はファーストヴィンテージの2015年ですが、2016年以降のワインを飲むのが楽しみでなりません。(そのためにも清き1本をよろしくお願いします!)(輸入元案内より)