白・750ml
ミュラートゥルガウ、リースリング、シルヴァーナー、ケルナー(手摘み/26〜41年)
土壌:岩 シスト ローム。酵母:自生酵母。発酵・熟成:9月〜 10月収穫/シルヴァーナーは1晩醸し、シルヴァーナー、ケルナー、ムラートゥルガウをステンレスタンクとドイツの伝統的な12hlのフードル(Stuckfass)で発酵・熟成。リースリングは1晩醸し後、タンクで発酵・熟成。アッサンブラージュし瓶詰め。無濾過・無清澄/瓶詰め:2022年10月1日。SO2:無添加 トータル:51mg/L。アルコール度:11.5%。
共鳴、活気、精神的な高揚を表すマチルダ、シルヴァーナーは皮が固いので 1 晩醸しケルナーとミュラートゥルガウと共に発酵・熟成、収穫時期の遅いリースリングは 1 晩醸し発酵・熟成、瓶詰め前にアッサンブラージュしました。淡い色調のグリーンイエロー、リンゴや伊予柑、早生みかんのアロマ、柔らかいアタックにスッキリとした口当たりとジューシーさ、のど越しよくバランスのとれた逸品です。(輸入元資料より)
【ピリ・ヴァイン/Piri Wein】
ドイツ、ナーエ地方のRummelsheim(ルンメルスハイム)村から新人女性生産者をご紹介いたします。既にヨーロッパのアンテナが高いWine Loverからは大注目を浴びていますPiri(ピリ)ことChristine Pieroth(クリスティン・ピーロート)、代々この地で複合農家として礎を築いてきた家系を近い将来一身に引き継いでいく事になる女性生産者です。今は家族がもつ畑の一部を自身の考え方に沿った農法と醸造方法でブドウを育てワインを造っており、Piri Wein、またはPiri Naturelというブランド名で知られ始めています。
Piri(ピリ)の家族はこの地で数百年もの間、複合農家として生計を立ててきております。もちろんワイン造りも生業としてきて、なんと1789年VTGのボトルがあったことも知られているほどですのでそのワイン造りの歴史は筋金入りです。1960年代まではブドウ栽培やワイン造りの他にジャガイモや小麦などの穀物をつくり牛や豚を飼う牧畜も営む複合農家でしたが、その後時代の進展と共に15haの畑だけを守りワインを造るWeingutにFocusしていきました。
PiriからのHotな言葉に彼女のフィロソフィーが詰まっていますので、そのままお伝えいたします。
『ビオロジックでは銅や硫黄を畑に撒くことは許容されていますが、それでも許容されている数値よりはるかに少ない量しか畑には撒きたくありませんし撒いていません。 許容されているとはいえ銅や硫黄を撒くよりも、畑やその周りで育つ蔦(つた)やイラクサ、つくし、ヨモギを自分で採取し抽出した自然の滋養薬のようなものを畑に多く撒きます。その方法がよりブドウ樹が強くたくましく育つと考えているからです。加えて最近では、地元のチーズ職人からミルクホエー(乳清)をもらいそれも撒き始めていますし、将来よりProbiotic(プロバイオティック)のスペシャリストになるよう自らコンポストも造っています。こういった一つ一つの小さな一歩が、いずれ一つにまとまり大きな美しい絵となってほしい、そうなるはずだと考えています。
仕事の大部分、文字通り、これは私たちの仕事の基盤や本質になるのですが、それは土地つまり畑にアプローチする事です。特に畑の中や土中に住む微生物と結びつき、関係を築き会話していく事が重要です。ブドウ畑は、沢山の草花やハーヴが育つ牧草地だと思っていて、そこはブドウ樹だけでなく多くの野生生物や虫たち、植物たちの住処なのです。動物たちにとっては、そこはシェルターであり、巣であり、食堂です。私たちが機会さえ設ければこの村の小さな各パーセルにおいてですら、異なる環境で様々な異なる植物や動物が自然と育っていくのです。 私が言う“牧草地”を育て維持していく事は、なにも農家だけの責任ではなく人類皆の責任だと私は考えています。今、そしてこれまでも、私の周りでは多くの種がまかれそして収穫もすでに始まっています。』(輸入元資料より)
※Probiotic …生物の共生を意味する probiosis に由来し、抗生物質 antibiotics に対する語。腸内細菌のバランスを改善し、健康に有益な作用をもたらす生きた微生物、乳酸菌・ビフィズス菌・納豆菌など、また、それらを含む食品・医薬品などを指す。