赤・750ml
ルナッシュおよびシラー主体、カリニャン、ムールヴェードル
エステザルグ協同組合の醸造所に隣接する「レ ゼール」と名付けられた区画から生み出されるワインです。南向きのテラス状の斜面で日照に非常に恵まれた区画で、砂利の多い土壌で水はけがよく、また風がよく吹くため乾燥し病害が起こりにくいのも特徴です。醸造段階では亜硫酸(酸化防止剤)を用いず、自然酵母で低温発酵をしています。マセラシオン(醸し)も2週間ほど行い、フレッシュな果実味となめらかな口当たりを生み出しています。
味わいは、レ・グランド・ヴィーニュよりも穏やかで華やかな果実味が楽しめます。厚さのあるボディと酸がバランスよく、ほのかにローヌワインらしいスパイスや野生的なニュアンスがあります。余韻も品のよい上質なもので非常にバラスに優れた安心できる味わいです。(輸入元資料より)
【エステザルグ協同組合/Les Vignerons d’Estezargues】
エステザルグ協同組合は、ローヌ河南部の街アヴィニョンの南西側に位置しており、加入者が10名程度というフランス最小規模の協同組合です。
ここではそれぞれの生産者が品質にこだわったワインを造り、自らの名前をエチケットに記してリリースしています。「協同組合」としての大きなメリットは、農機具や新しい醸造設備を共同で購入したり、醸造アドバイスを受けるシステムが構築しやすいなど、品質向上に向けた資金面でお互い協力し合える点といえます。
栽培に関しては、各生産者の畑は可能な限り有機栽培で管理されており、化学肥料や除草剤は使用しません。その他農薬に関しても必要最小限な場合に限り散布する「リュット レゾネ」の手法を導入。この地域では、複雑な地層や多様なブドウ品種によってコクとボリューム感に富んだワインが造られており、エステザルグ協同組合では、それぞれの畑の個性をワインに反映させるために原則的に区画間のブレンドを行わずにワインを生産しています。醸造においては、各生産者のもとで選果されたブドウを醸造所に持ち込み、コンクリートに埋め込まれた巨大なステンレスタンクにて発酵させます。酵母はブドウの実に付着する自然酵母のみ。最後に極少量の亜硫酸(酸化防止剤)を添加してボトリングされます。
◎エステザルグ協同組合の特徴◎
・いわゆる有機栽培の「ビオロジック」、もしくは極力農薬の使用を避ける「リュット レゾネ」による栽培
・樹齢の高いぶどうから生まれる豊かな風味
・土壌の個性を生かし、区画ごとに分けた収穫
・平均35hl/haと低い収穫量で高い品質
・自然環境に生息する自然酵母を使った発酵
・発酵から熟成中は酸化防止剤を添加しない
・厳密な濾過や清澄を行わずに瓶詰め