赤・750ml
ピノ・ノワール
花崗岩土壌の樹齢約20年の葡萄。除梗して定期的にピジャージュをしながら20日間マセラシオン。スレンレスタンクで11ヶ月間の発酵と熟成。※王冠:ガスはありません。
ルビー色。グリオットチェリーや赤ワイン入りの苺のコンフィチュール、苺や黒いちじくのドライフルーツなど充実感のある果実香に、ドライフラワーや土、木の皮の芳ばしさ、黒糖の香りが仄かに感じられます。口に含むと香りから抱くコク深い味わいのイメージに比べて、アタックは軽やかなミディアムタッチでピュアな赤い果実の風味を強く感じます。テクスチャーは滑らかで、赤いベリーソースのような緻密なエキスは小気味良い酸を伴いながら馴染むように広がり、アフターにかけて黒葡萄の果皮を想わせるタンニンやドライフルーツのニュアンスが現れ、深みや奥行きが感じられます。今後熟成するにつれて旨みが増し、更に繊細な飲み心地や上品な印象に磨きがかかることでしょう。(輸入元資料より)
【アナイス・ファンティ/Anais Fanti】
アナイス・ファンティは2020年からアルザス地方のアンマーシュヴィアという街でワイン造りをしています。彼女は三代続くぶどう農園に生まれましたが、アルコールがとても苦手なため以前は約7年間ナースとして勤務していました。アルコールは苦手でしたが、ワインの味わい自体には魅力を感じており、次第にワイン造りに興味を持つようになりました。2018年に農業・醸造専門学校へ進学し、ワイン生産者の道へ進むことを決意しました。
学生だった間は当初から興味を持っていたマセラシオンやアンフォラでの醸造について知識を得るため、ジョージアで数ヶ月間過ごした経験も持ちます。その後2020年に家族からぶどう農園だった一部の畑を受け継ぎ、生産者としてワイン造りを始めます。常に明るい笑顔で、とても優しく穏やかな生産者ですが、2022年はこれまで使用していたプレス機の不調により収穫した葡萄のプレスをとても小さい垂直プレス機で約1ヶ月間かけ手作業で全てやりきるなど、とても根気強い一面も見受けられます。彼女のワインの明るい果実味にはどこか陽気な可愛らしさがあるように感じられます。口にすれば優しくとても親切な性格がワインを通して伝わってくることでしょう。ラベルは自身で考えたもので、名前のアルファベット「ANAIS」が全て組み込まれたデザインになっています。(輸入元資料より)