白泡・750ml
シャルドネ
「ダリヴァール」は小区画の名前で、セル・シュール・ウルス村の丘陵の北西向き斜面にあります。地下深くは茶褐色の粘土質土壌で、シャルドネが植えられています。畑が北西に面しているおかげで、ブドウはゆっくりと、むらなく熟します。土壌は有機物が豊富で、畝と畝の間の植物相は、自然な状態のままにしています。醸造過程も樽とアンフォラを使い、できる限り、自然と時の経過にまかせ、手を加えないようにしています。(輸入元資料より)
※一部エチケット不良がございます。予めご了承ください。
【ティボー・タッサン/Thibault Tassin】
家族経営でシャンパーニュ造りを手掛ける家庭に生まれたティボーは、これまでの数年間は、指揮を執る父のもとでシャンパーニュ造りのサポートをしてきました。ところが内心は父とは異なるヴィジョンを持つため、「いつかは自身の手で、自分の思い描くシャンパーニュを造りたい」と、そのタイミングの到来をうかがっていました。父が引退を考え始めた2019年に、そのチャンスが訪れ、父との話し合いの末、ファミリーが所有するいくつかのテロワールの中から、セル・シュール・ウルス村にあるわずか1.1ヘクタールの2区画を選び、「シャンパーニュ・ティボー・タッサン」の第一歩を踏み出しました。そしてパートナーのアリゼとともに、近隣のランドルヴィル村の古い農家を改築して居を構え、醸造設備や貯蔵庫を設けました。ついに自分たちの信条に従って、ワインとシャンパーニュ造りができるようになりました。
醸造におけるティボーのフィロゾフィーは、醸造研究所に勤務していたアリゼも同様に、これまでの人生経験によって形成されました。二人がブルゴーニュの醸造学校を経て醸造の世界に入った時、その介入し過ぎるやり方(例えば、過保護にして虚弱体質を作っておいて、多くの薬を施すように導くなど)に、心底ショックを受けました。アリゼは醸造コンサルタントとして研究所に何年か勤務した後、研究所の方針ややり方に数々の疑念を抱くようになり、特に収穫時には、化学薬品の注文の山を毎日のように目にし、心が痛みました。こうした経緯を踏まえて、自身の畑の初収穫であった2019年から、健康的で生き生きとしたブドウを育てることを目指し、もし薬を施すとしても、収穫時のほんのわずかな酸化防止剤だけにとどめようと心がけてきました。野生酵母で発酵し、ノンフィルターで、清澄も冷却作業も行いません。原酒の試飲とブレンド作業は、二人で、誠実に、厳格に行っています。瓶内熟成はコルク栓を使用して36か月間で、2019年ヴィンテージは、2023年2月にデゴルジュマンをし、ノン・ドゼで、2023年5月に蔵出しされました。ティボーとアリゼの環境への配慮は、包装作業に至るまで徹底しています。ボトルのキャップは、一般的なアルミニウムではなく、リサイクル可能な紙を使用しています。そしてひもを引っ張ることによって開封できるように工夫されています。ティボーが自ら考えた手法で、一本一本手作業で包装しています。(輸入元資料より)