赤・750ml
ピノ・ノワール100%
Vosne Romanee リューディ:Aux Reas, Aux Communes, Les Barreaux, Les Chalandins(Flagey), Les Jacquines, Vigneux 等。計約 4ha。 Vosne Romanee 村に幅広く点在している。平均した樹齢は約 50 年。このうちの Les Barreaux はあの Cros Parantoux とLes Petit Monts に隣接した村名畑。丘の上にあり、その下の中腹にクロ・パラントゥの畑が広がる。北東を向いてはいるが、ブドウはとてもよく熟し、適度な酸が得られる。風通しがいいからであろう、カビの影響を受けたことはないそうだ。ジャスパー・モリス MW 著 ブルゴーニュワイン大全によれば、表土は鉄分などが豊富に含まれている畑で、下層は大理石が占めているそうだ。土壌のphが低いそうで、濃い色合いのワインができる。アンリ・ジャイエの AC ヴォーヌ・ロマネにはこの Les Barreaux のブドウが含まれていたそうだ。その区画の葡萄は今、メオ・カミュゼの村名ワインのバックボーンになっているとの事だ。
シリュグでもここの区画のブドウが核になっているようだ。さわやかですっきりとした雑味のない新鮮な赤黒系果実の熟したエキスにスミレやヴォーヌ・ロマネ特有のスパイスの香りやオークのニュアンスがうまく溶け込んでいる。飲み心地が良く、これまでのシリュグファンを十分に納得させてくれる素晴らしい造りだ。ちなみにジャン・ルイ・シリュグの息子が妻と興したメゾン、アルノー・エ・ソフィ・シリュグ・ノエラでは Les Barreaux から村名ワインをリリースしている。(輸入元資料より)
【ドメーヌ・ロベール・シリュグ/DOMAINE ROBERT SIRUGUE】
1960 年創業の非常に小規模なワイン生産者。化学薬品を使用しない害虫対策など人為的で化学的な介入を厳しく制限することで、地球環境に配慮した高品質ワインを生み出す為の真摯な取り組みが随所に見られます。(平均樹齢は35年〜40年)働くスタッフにも女性が多く、ワインにも女性らしい繊細さが表れています。収穫は40人もの人員を動員し、全て手作業で行っています。近年、クラシックなスタイルからエレガンス感溢れるスタイルへと見事な変貌を遂げました。
100%除梗から全房発酵までその年の出来に応じて柔軟に対応しています。最近の試みとしては収穫した葡萄をなるべく潰さないよう醗酵槽に入れ、果汁を疲れさせないようポンプの使用を避け、バケツでの移動に切り替えたり、ピジャージュの回数を減らすなど、より昔ながらの手法に切り替えている事などが功を奏しています。人為的な介入を制限することで本来のポテンシャルを十分に発揮し、純粋でエレガント、ジューシーで果実味溢れるスタイルを見事に表現しています。様々な努力が功を奏し、新たなファンの獲得につながっています。数年前から DRC が現在使用しているものと同じ選別機械を導入したことにより、ヴィンテージの出来に関わらず、雑味や青味のない甘く熟した果実だけを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。その味わいはワイン評価誌などでも高く評価されており、今後、目の離せない造り手として注目を集めています。(輸入元資料より)