白(醸し)・750ml
トレッビアーノ主体、マルヴァジーア、アンソニカ
トレッビアーノ主体の白。今回届いた2023ヴィンテージは、病害の影響で収穫量が激減、彼らのブドウだけでは一樽さえも満たすことができなかったので、サンタ マリーアがアンソニカを分けてもらっている農家から、高樹齢の区画のトレッビアーノ、マルヴァジーア、アンソニカを購入し、自社のブドウと混醸したそうです。約5日間の皮ごとの醸し醗酵を行い、木樽で10か月熟成の後にボトリング。
【レ・ヴィニェッテ/Le Vignette】
ルーカ&ジュディッタ夫妻はベルガモ出身で、同郷のサンタ・マリーアのマリーノ&ルイーザ夫妻をヴァカンスでだったり、マリーノの収穫を手伝うために訪れるうちにトスカーナという土地に魅せられるように。2019年にアミアータ山麓のセッジャーノという小さな町の郊外に小さな畑を借り始め、2〜3年の間にさらに5つの小さな区画を入手(ワイナリーのレ ヴィニェッテは、“小さな(複数の)ブドウ畑”を意味します)、ワインを造り始めます。
彼らが所有する区画に植わるブドウの樹齢は40〜100年。品種的には、サンジョヴェーゼとトレッビアーノを筆頭に、マルヴァジーア トスカーナ、チリエジョーロ、カナイオーロ、マルヴァジーア リミネーゼ、ウーヴァ デル カヴァリエーレ、そして未だに品種が特定できていないものも多数。土壌、微気候は区画によってまちまち。アミアータ山側の北斜面は、火山性土壌で、粘土と砂が程よく混ざった土質で、水持ちも良く肥沃。に対し、谷の反対側の南斜面は水持ちの悪い岩盤質土壌で、強い日照にも恵まれるといった、極めて“地中海的”な環境。
畑ではボルドー液のみを使用し、散布回数も各年の天候を見極めつつ、最小限にとどめるようにしている。散布も(タンクを背負って)手作業で行い、7月の中旬以降には一切の散布を行わない。セラーでもナチュラルな醸造を心掛け、野生酵母による醗酵、最小限の酸化防止剤添加とノンフィルターでのボトリングを行う。
ワインの質感の柔らかさに優しい人柄を感じてしまうのは、師匠マリーノのワインと一緒な気がします。薄そうでいて薄くなく、何気に深い。なんでも濃いものが珍重される世の中に一石を投じるワインと言えるかと!(輸入元資料より)