白微発泡・750ml
ドナウリースリング 50%、ムスカテラー 29%、グリューナー・ヴェルトリーナー 13%、シャルドネ 8%
畑エリア:ランゲンロイス&グンポルツキルヘン (標高 240m〜350m) 樹齢:10〜20年。土壌:黄土、海底堆積物、石灰岩砂利。8月の最終週より手摘みを開始。ホールクラスターで、一部除梗してマセラシオン発酵。皮がついたまま、オーク樽とステンレスタンクにて自然発酵。伝統的な発泡ワインの製法であるメソッド・アンセストラル(田舎方式)にて、澱と共に6カ月間熟成。2023年4月に澱引き。無清澄、無濾過、全ての工程で亜硫酸無添加。アルコール度数:11,5%。
少し濁りのある明るい黄色。泡は細かくクリーミー。洋梨、リンゴ、グレープフルーツのフルーツ、またマスカット系由来のアロマティックさと酵母の香り。クリーミーな泡としっかりとした辛口で、酸のバランスが良く、リンゴや洋ナシ、桃などのニュアンスでとてもジューシー。非常に軽やかで柑橘類の皮のニュアンス。オレンジワインの要素も兼ねたクリーンで上質なペット・ナット。
【フレッド・ロイマー/FRED LOIMER】
フレッド・ロイマー醸造所はオーストリアのニーダーエスタライヒ州にあり、ウィーンから車で北西に1時間走ったところにあります。パノニアからの熱風の影響で夏は35度以上になりますが、カンプ川に沿って北から冷気も来るので、同時にとても寒くなる、寒暖差の大きなエリアです。全体的に風通しがよく、病害やボトリティスの影響が小さく、そのため、ワインはフレッシュでクリアな風味になりやすいのが特徴です。
ワイン生産者の家族の下に生まれました。彼の父が 1962年に祖父からファミリーの農場を引き継ぎ、その頃はまだ、鶏や牛、野菜などを作る傍ら、ワイン造りをしていました。ロイマーは、学校を卒業してから、ドイツやカリフォルニアのブドウ園で修業し、1987年に父親のワイナリーで働きはじめます。1997年、ロイマーがようやくワイナリーを引き継ぎ、今までのファミリーのワイン生産のフィロソフィーを変化させます。それまでは、凝縮感があり、アルコール度が高めのワインが主流でしたが、1998年ボトリティスが大量に発生したことをきっかけに、ロイマーは、状態のよい果実のみを選果し、収穫を早める昔ながらのワイン造り、それは、アルコールが低く、フレッシュさがあり、フルーティーでミネラルがあるワイン造りに切り替えたのです。このスタイルのワインを造るためには、クリーンな果実が必要になります。ロイマーと彼の父が始めた14ヘクタールの畑は、いまでは60ヘクタールまで増えています。(輸入元資料より)