葡萄品種:旅路(仁木町産)Alc.:9.5%/発泡性
《味わい》
"旅路について”余市の隣に位置する小樽市塩谷発祥とされるブドウ品種。別名「紅塩谷」現在は主要品種におされ生産量も減少方向の希少品種。醸造用としての原料確保が難しい中、余市の隣町、仁木町の猪俣園(代表:猪俣和正)さんの旅路を継続的に使わせて頂く機会を頂きました。猪俣園さんの旅路は完璧なまでに美しく、まさに100%の旅路。
この貴重な後志地方の土着品種の持つ複雑な味わいを100%表現するためにあえて全房発酵。醸造行程は前年までと大きくは変えておりません。(100%が今回のワイン名の所以です。)二次発酵したては穏やかな泡とともにレモネードやピンクグレープフルーツ等の特徴的な酸。品種特有のイチゴやジンジャー、乳酸飲料のニュアンスは控えめでありながらも余韻の中に感じられ、他にべっこう飴、紅茶やハーブティ、パッションフルーツ等が入り交じり熟成の過程の変化も楽しめるワインです。
醸造3期目にして変幻自在で予測不可能、複雑さと親しみやすさを兼ね備えている旅路の持つ不思議な魅力にますます引き込まれています。食事と一緒でもワイン単体でもワクワクする味わいをお楽しみください。(酸が苦手な方は甘辛な料理と合わせると相性が良いです。)
旨味を表現するためにごりが強いです。澱も多く舞い上がるためご理解頂いた上でお取り扱い頂けますようお願い致します。
《基本情報》
野生酵母にて発酵。酵母や酵素類、清澄剤、亜硫酸等は使用しておりません。瓶詰め前に発泡に必要な糖分のみを加え瓶内2次発酵。極めて自然な造りのため澱がありますが、品質には問題ありません。
吹き出す可能性がありますので、必ずよく冷やし、静置した状態で開栓をお願い致します。抜栓後はお早めにお召し上がりください。
【LOWBLOW CRAFT Local Independent Winery とは】
ドメーヌ・タカヒコの曽我さんの元で3年間研修し、2022年に独立した新しいワイナリー。
余市町登町にあるレストラン敷地内の石蔵を改装したワイナリーです。企業型のワイナリーとも家族経営のドメーヌとも違う地元のレストラン×地元のブドウ農家(兼、醸造担当/LOWBROW CRAFT赤城学)の新しいワイナリーの形を目指しスタートしました。
将来的には海外の共同組合や共同醸造所のように、地域への貢献とワインの産地としての活性や安定、次世代につなげていける場所になれることを目指していきます。
【醸造担当/ LOWBLOW CRAFT:赤城 学】
〈略歴〉
千葉県出身
2014年余市町移住
2014年~2018年余市町登町内企業系ワイナリーにて栽培を担当
2019年新規就農、農地取得。同時にDomaineTakahiko にて研修をスタート
2020年自園にピノグリ植栽(1ha)
2021年自園にツヴァイゲルト植栽(1ha)/ DomaineTakahikoでの研修終了
2022年自園のピノグリの初収穫/LOWBROW CRAFT Local Independent Winery にて醸造をスタート
※曽我 貴彦氏との出会い
企業系ワイナリーで勤務している時に幸いにも同じ地区でブドウ栽培をしている環境におり、お会いする度に伺っていた有機栽培やワインづくりに対する思想と野生酵母で作られるワインの奥深いおいしさに感銘をうけ、当時慣行農法と量産型のワイン造りに疑問を持ち始め独立を考えていた時期と重なり、農家としてのワインづくりを目指す決意につながりました。退職後新規就農、農地取得と同時にDomaineTakahiko にて研修を3年間行い有機栽培とワイン醸造を学びました。
※ 2025年2月11日12時より販売開始です。
※【送料無料除外品】