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バルバカルロ
Barbacarlo バルバカルロ
なぜこれほどまでの存在が、いままで大きく取り上げられることがなかったのか。彼のワインを、特に古いヴィンテージのワインを飲んで衝撃を受けたひとは誰しも、そんな風に考えてしまうはず。
日本でも、そしてイタリアでも、これまであまり紹介されずにきたこのワインは、あえて例えるなら、伝統的バローロやエドアルド・ヴァレンティーニのワインの格を備えています。
そして彼、リーノ・マーガ氏の、畑の中での50年以上にわたるアプローチは、本来であればイタリアにおける自然派ワインの先駆者、指導者的な立場に位置するべきもの。外界との接触を断ち隠者のように生きる彼のもとへ、ワインを飲んで感銘をうけた造り手たちが、つぎつぎに訪問しはじめています。
ロンバルディア州パヴィアの南にあるブローニという町の、古い家系であるマーガ家によって営まれるワイナリー。現在はバルバカルロとモンテブォーノという畑から約20000本のワインを生産。
畑はブローニの町の背後にある"マーガ谷"と呼ばれる丘陵地帯にあり−以前はこの谷一帯がマーガ家の所有だった−、周囲を緑に囲まれ外界と隔絶されており、彼らの行なうような"自然農法"を行なう上では理想的な環境となっている。無施肥による栽培、雑草も年3回刈るだけで畑には一切鋤き込まず時間をかけ自然に堆肥化させ、農薬もボルドー液のみを使用し、散布も従来の3分の1以下の回数しか行なわない。
畑が急な傾斜にあるため、ボルドー液散布に特殊なトラクターを用いるだけで、除草・収穫など他の作業は全て手で行なう。温度管理を行なわずに醗酵させたワインを大樽で熟成。樽の移しかえを何回も行うことで澱を取り除き、収穫翌年の春にボトリングを行い、瓶を横にした状態で2ヶ月ほど熟成させた後、瓶は立てられリリースを待つ。使用される2酸化硫黄もごく少量。(輸入元資料より)