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ブノワ・クロー
Benoit Courault ブノワ・クロー
ロワールにおける自然派の若手生産者の中でも最注目すべきブノワ・クローは1995年にソムリエとして自身のキャリアをスタートさせ、ワインの多様性を通しソムリエとしての技術を磨きながらワイン理論を学びました。
ソムリエの仕事を続けながらも「土に戻る」ことへの欲求が高まったブノワはブルゴーニュで醸造学を学び、シャンボール村のドメーヌで2年半、そして旅の途中で飲んだタヴェルのラングロールに惚れ込みエリック・ピフェリンの元で2年半の修行を積みました。
その後、2006年に地元へ戻って自らのドメーヌを立ち上げました。
前オーナーから受け継いだ7.2haの畑はシスト成分が強い粘土質で、30〜100年の樹齢の高い葡萄樹や、りんご、さくらんぼなどの樹木が根を張っています。
敷地内には妻と子どもと暮らすキャビン(キャンピングカーの後ろの部分)、 醸造所、飼い馬ノロワの放牧地があり、循環型農法を実践しつつ自然に囲まれた生活を楽しんでいます。
従来から化学薬品をほぼ使用せず維持してきたおかげで畑の状態は良く、収量も10〜20hlと低く抑えています。アンジュの自然児オリヴィエ・クザンの アドバイスを取り入れ馬耕を行い、より自然で健全な葡萄を育てるための努力を続け、SO2添加は環境や醸造中のワインの状態を見て判断します。
まだ自らのワインを作り始めて間がないにもかかわらず、ラングロールの エリックやオリヴィエ・クザンの両者に引けを取らないナチュラルさを備えたワインを作り出したところに彼のセンスが感じられます。