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クリストフ・ルフェーヴル
Christophe Lefevre クリストフ・ルフェーヴル
シャンパーニュ地方、エーヌ県の南にあるシャトーティエリ市。そこからさらに 5 km ほど南下すると、マルヌ川に沿うように南急斜面一面に広がるブドウ畑の丘が見えてくる。ボネイュの丘だ。その丘を登りきったところにクリストフ・ルフェーヴルのドメーヌがある。ブドウ栽培の北限に位置しているにもかかわらず、冬は穏やかで、夏と秋には日照を浴びるという有利な気候条件の恩恵を受けている。また、他のシャンパーニュ地方よりも雨が少なく、そのかわりマルヌ川が適度な湿度調節の役割を果たすという、ブドウ栽培条件に適したミクロクリマが複雑に機能する。
ワイナリーのオーナーであるクリストフ・ルフェーヴルは1983年、栽培学校を卒業してすぐに二毛作農家であった父親の仕事を手伝い、そこで土を大切にした有機農法を学ぶ。(クリストフの家系は、元は代々続くシャンパン用のブドウ栽培農家だったが、彼の父親の代で畑をほとんど閉めている)1986年、シャンパンづくりへの情熱が絶えなかったクリストフは、大手シャンパンメーカー・マムの管理する畑でヴィニョロンを経験しつつ、同時に父親の土地を新たに取得し、ブドウの栽培を一から始める。収穫ができるようになってしばらくは大部分のブドウを農協に卸していたが、スタート時から栽培は有機にこだわった。ワイナリーとしてレコルタン・マニピュランのシャンパンを本格的につくり始めたのは 1996 年から。以降、醸造面では、ワインの移動に重力を利用したり、瓶詰め澱引きのタイミングを月の動向ではかったり、また栽培面ではシャンパーニュ地方で毎年開催される剪定コンテストで、1996年、1998年と2 度の優勝を勝ち取るなど、シャンパンの品質のための努力、エスプリ、技術の向上に余念がない。
現在、クリストフ・ルフェーヴルは 3 ha の畑を 1 人で管理している。(繁忙期は季節労働者が数人手伝う。)彼の所有するブドウ品種は、ピノムニエ、ピノノワール、シャルドネで、平均樹齢が20年。古樹になると60年から80年に達する。彼のモットーは「ナチュラル」で、ワイナリーの敷地内には家禽、ウサギなどの動物、野菜など、今でも自給できるものは自らの手で育てるというこだわりがある。ブドウのビオ農法も、彼にとっては流行ではなく必然で、除草剤や農薬を使わないナチュラルで味のあるブドウから良いシャンパンが出来上がると確信している。また、来年から畑の土起こしに馬を用いるなど、彼の関心はよりナチュラルな方向に拍車がかかりそうだ。(輸入元案内より)