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フルクステレオ
Fruktstereo フルクステレオ
スウェーデン最南部のスコーネ地方にある都市マルメにて、2014 年にカール・ショストロムとミカエル・ニペリウスの二人で立ち上げたシードル醸造所&輸入業社。彼らは、ウェイター、マネージャー、ソムリエなど、様々なレストラン事業に長年携わる中、自然とワインに接する機会が多く、ヨーロッパを中心としたワイナリーと交流を深めてきました。その中で、自らの経験や知識を広めること、また国内にて将来長く続いていく知識を構築することを目的に“VINSTEREO”というナチュラルワインの輸入業者立ち上げ(GUTOGGAU、CLAUS PREISINGER、CHRISTIAN TSCHIDAなどオーストリアワイナリーを中心に現在10か国、35生産者を輸入)、それと同時に自分達の手で何かを作りたいという思いから“FRUKTSTEREO”名義でシードルの生産をスタートしました。
マルメから約30km離れた HällåkraVingårdで、農場や近くの村からの果物を使ってすべてを生産。果物の収穫からシードルの完成までは全て手作業で行われます。彼らは100%の果物からシードル及び、フルーツ・ペット・ナットを作ります。
さまざまな果物を摘み、粉砕し、圧搾した後、主にプラスチック製のバットで天然酵母による自然発酵させます。6週間〜12週間後発酵途中に打栓します。そして、ペット・ナットのように瓶の中で発酵させ泡を生産しています。その後、2か月ほど休ませている間に発酵は、ほぼ終了します。製造工程は全て無清澄、無濾過、無添加。
また、自分たちで選んだ素晴らしくエネルギッシュな果物を駆使した、非常に飲みやすいシードルやペット・ナットを作ることが彼らの目的で、リンゴや梨を使用しているだけではなく、他の果物や野菜なども使用しています。その観点から、「シードル=リンゴを発酵させたお酒」とは違ってくるため、スウェーデンの分類上、彼らの商品はシードルと呼ぶことが許可されませんでした。ただワインの世界で存在する「ペティアン・ナチュレル」と生産方法が類似するため、彼らは独自に「フルーツ・ペット・ナット」と呼ぶことにしました。もう一つの背景として、使用している果物は彼らの家族や友人が生産しており、彼ら自身で果物を選んでいます。最初の数年間は、果物の 50%はスコーネの私有庭園と放棄された農場で採れた果物、残りの 50%は、スコーネ地方のさまざまな場所からの「廃棄物の果物」でした。現在は、売れ残ったリンゴを農家から買い取り、それを活用し、食品廃棄や生産の持続可能性の問題もカバーしています。
彼らは、それらの内容や彼らの哲学やコンセプトをまとめた“CIDERREVOLUTION!”という本をリリースしており、彼らのシードルにも同ネーミングが使用されています。
ラベルは、世界各国で愛された歴代の音楽アルバムのオマージュ。その理由は、シードルやペット・ナットを音楽に解釈しようとする事と同時に音楽を愛し、お気に入りの音楽に対する敬意の現れ。彼らは、セラー内でも一日中音楽を聴いているため、それは自然な表現方法であり、各アーティストがさまざまな音楽を表現する様に、彼らは色々なフルーツを混ぜて様々なキュベを生産する事に掛け合わしてラベルを作成しています。彼らが愛してきたナチュラルワインにインスパイヤーされ、彼らの表現で生産されたシードルやペット・ナットは他に類を見ない独自の世界観を持ったシードル、そしてフルーツ・ペット・ナットになります。